2024年12月期第1四半期決算説明に関する説明動画_スクリプト

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お世話になっております。株式会社エフ・コード 代表取締役 工藤でございます。
本日は株式会社エフ・コード2024年12月期第1四半期の決算についてご説明いたします。

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まず初めに、先月完了いたしました公募増資の概要についてご説明いたします。
5月2日受け渡し期日といたしまして、24.1億円、希薄化率12.2%という形で無事完了いたしました。
財務安全性を高めるとともに今後の成長資金として活用してまいりたいと思います。

本資金調達、公募増資の背景でございますが、こちらにあります通り、非連続的な成長を目指して、上場後約2年で公募増資によって18億円、融資によって95億円を調達し、そのうち2年間で約11件、73億円のM&Aを実行し、その結果として想定EBITDA15億円を獲得して参りました。

つまりEBITDAマルチプルは約5倍というようなところになっております。こうしたM&Aによって、また我々の事業自体のオーガニックグロースによって、23年度売上24.8億円、営業利益6.4億円というところで上場から2年で売上利益ともに約4倍の成長、また今期の業績予想に基づけば、今期 売上収益が46.3億円、営業利益13.5億円というところで、3年間でそれぞれ売上7倍、営業利益8倍というような成長を遂げてまいりました。

そして、M&Aを行う場合に融資を利活用させていただいておりますので、当然自己資本比率は低下してまいります。
我々の財務安全性の目安として自己資本比率20%から25%を意識しており、今回の公募増資前に大体この辺りの自己資本比率になってきましたので、今回公募増資をさせていただくことで、改めて財務安全性を高めることができ、それによってさらに融資を獲得させていただき、さらにM&A等々への投資余力を確保させていただいたという背景でございます。

今回の公募増資にお力添えいただいた投資家の皆様、株主の皆様、本当にありがとうございました。
また今回の成長資金を利活用して、更なる成長を加速度的に早めていくべく尽力して参りたいと思います。

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次に今回の第1四半期のハイライトになっております。
売上収益は過去最高の10.3億円、前期比約2.7倍。営業利益はこれまた過去最高で3.3億というところで前期比約2.9倍と大きな成長を遂げることができました。

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ここから、この第1四半期決算についての詳細に入っていきたいと思います。
アジェンダとしては株式会社エフ・コードの会社および事業概要/決算概要/資金調達およびM&Aの振り返り/市場環境/今後の展望という形でお話ししていければと考えております。

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まず株式会社エフ・コードのグループで行っている事業の概要でございます。
我々は企業様のデジタルトランスフォーメーション/デジタルマーケティングを一気通貫で包括的に統合的にご支援できるプレーヤーになっております。

こちらにあります通り、まず企業様のデジタルサービスやウェブサイトのアプリケーションを「つくる」部分を担うエンジニアリングやクリエイティブのサービス、そして作ったデジタルサービスやウェブサイトやアプリケーションに対して、見込み客の皆様、ユーザーの皆様を「集客する」ためのマーケティングの機能、SNSマーケティングやデジタル広告など機能を持っています。

そして、集まっていただいた見込み客の皆様、ユーザーの皆様を、我々のクライアント様、企業様にとってのロイヤルカスタマーにすべく、しっかりと「顧客化」し、CRMしていくというところを担うためのデータサイエンスやテクノロジーの事業部があるというようなグループ構成になっております。

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こちら今ご説明しました通り、企業様のDXやデジタルマーケティングを進める上で、お客様を集める場となるような、ウェブサイトやアプリケーションを「つくる」部分、お客様を呼び込むための「集客」の部分、そして「顧客化/収益化」する部分、当然全て一気通貫してご提供することができますし、またそれぞれの分野が企業様の中で、それぞれ関連している。
まずは場を作らないといけない。そこに見込み客を呼び込まないといけない。そしてそれらを顧客化して収益化していかなければならない。それができたらまた新たな場を作り、集客し、顧客価値というような一連のサイクルで企業様のデジタルトランスフォーメーションが進んでまいります。
それらを一気通貫で統合的に包括的にご提供できるようなプレーヤーとして、成長してまいりました。

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収益構造としては様々なサービス、エンジニアリング/クリエイティブ/マーケティング/データサイエンス/テクノロジーと様々なサービスを提供しておりますけれども、大半が企業様向けの月額継続型のサービスでございます。

また右側にあります通り、一部頼もしいパートナーの皆様経由でのご提供もありますけれども、大半はクライアント様に直接我々のサービスをご提供しております。
つまり、我々の収益の大半は直接販売かつ月額継続型というところで安定性の高い収益構造になっているというところでございます。

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また、継続型の取引で現在2,000社以上の多様な業種のクライアント様をご支援させていただいておりまして、こちらにあります通り、いわゆるコマース物販の領域、また航空会社様/旅行代理店様/ホテル様といったトラベル業界、また銀行様や証券会社様や保険会社様といったいわゆる金融セクターの皆様が中心になってきており、その他様々なお客様に支えられて、現在経営を行っております。

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こちらが株式会社エフ・コードの沿革となっております。
2006年にウェブコンサルティング会社として創業した後、その知見を生かして2013年から、今 我々はテクノロジービジネスと呼んでおりますけれども、いわゆるマーケティングSaaSビジネスに参入し、そこから順調な成長を経て2021年12月に当時東証マザーズ(現東証グロース)に上場させていただきました。
その後、加速度的な成長を実現すべく2年間で約11件のM&Aを実行させていただき現在に至っております。

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こちらがグループのサマリーとなっておりまして、上側にある業績は昨年の数字でございます。
23年度売上は24.8億円、EBITDAは7.1億円、営業利益は6.4億円。22年度と比べまして売上2.3倍、営業利益は4.9倍という成長を無事遂げ、右上にあります通りEPSもしっかりと伸びているというところでございます。

現在はグループ全体で約7社、160名ほどの役職員の方に勤めていただいているという会社になっております。

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ここまでが簡単な会社紹介でございまして、まだまだ知名度を高めていきたい段階でございますので、複数のメディア等々に出演させていただいて、より大きくより広く、投資家の皆様にご認知いただけるように尽力して参っております。

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今回、この動画説明に加えてですね、いくつかの場で決算説明会を開催させていただいきますので、もしよろしければご覧いただければ幸いでございます。

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ここから第1四半期の決算概要に入らせていただきます。

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先ほどの通り、第1四半期で売上は約10億円、営業利益は3億円強というところでそれぞれ前期比、売上は2.7倍営業利益は2.9倍と、高い成長を遂げることができました。
四半期決算としては、初めて、売上も10億、営業利益も3億を超えたというところで、非常に喜ばしく思っております。

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こちらにあります通り、売上収益や営業利益もそうですけれども、その他売上の総利益であったり、EBITDAであったり税引前利益だったり、そういった数字も順調に昨対で大きく伸びていると、特に第1四半期2件のM&A発表させていただきましたけれども、そういったM&A関連費用等々の一時的費用を大幅に上回る形で、通常の事業利益が増加していることは大変嬉しく考えております。

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こちら再掲になりますけれども、一番右側の数字は24年度の数字でございますので、今期の業績予想でございます。
上場時、売上が約6.6億、営業利益が約1.6億であった当社が、こちらの通り今期の予想としては売上が46億、営業利益で13.5億というところでございまして、しっかりと売上収益で言えば、3年で約7倍、営業利益でいえば3年で8倍、EBITDAでいえば3年で10倍というような成長を遂げていることは大変嬉しく考えております。

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今回ですね、おかげさまで前期を大きく上回るペースで、売上も営業利益もしっかりと成長していると、同様にその背景にもなっているところでございますけれども、売上総利益率も前期と比べて、営業利益率も前期と比べてしっかりと伸長していると、規模が大きくなるだけではなく、その中における粗利率や営業利益率もしっかりと伸びているというところは大変嬉しく考えております。

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こちらが第1四半期終了時点での今期の業績予想に対する進捗率というところになっておりますけれども、売上以下各KPI非常に順調に進捗しているものと考えております。
特に親会社の所有者様に帰属する当期利益としては、既に25%以上の進捗を見せているというところで、しっかりとまずは業績予想をしっかりと達成するということは当然でございますし、願わくばそれを上回るような成績を残していけるように、今後も成長してまいりたいと考えております。

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ここまでが簡単な当社の決算概要でございます。
ここから我々の資金調達およびM&A投資の振り返りに入らせていただきます。

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我々のこの2年間実行してきた、また今年以降も実行していきたい当社のデットエクイティによる資金調達およびM&Aに対する投資戦略というところはこちらにまとめております。

当然、EPSをしっかり伸ばしていくということが大前提でございますし、同様にしっかりと我々にとっての資本コストを下げていく、WACCを下げていくということが非常に重要でございますので、まずは我々、銀行様からの融資によって資金調達を行い、M&A等々の投資を実行してまいりました。

それによってそれらがしっかりと業績に反映され、我々の収益や利益規模が拡大し、そして企業価値が増大したところで、財務健全性を高めるために、エクイティファイナンスを行うというような順序でこの2年間実行してまいりました。

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具体的には、こちらにあります通り、21年12月に我々IPOをさせていただきまして、IPO時の時価総額は約37億円、公募調達額は約2億円と、いうところだったんですけれども、2022年に金融機関様より18億をお借り入れさせていただき、合計20億円をM&Aに投下。増分EBITDAとして4億円を獲得し、上場時のEBITDAが約1.6億円でございましたので、2022年大きく成長することができました。

この時点で22年期末ですね、時価総額100億を超えてまいりましたので、昨年1月(23年1月)に公募調達で18億円を調達し、財務安全性をしっかり高めることができたので、金融機関様より77億円をお借り入れし、そのうちの52億円をM&Aに投資させていただき、増分EBITDAは約11億円というところが23年の成績でございました。

そして、今回公募増資によってですね、約24億円、希薄化率としては12.2%というところでしっかりと調達させていただいたことを大変嬉しく思っていますし、ここから願わくば、金融機関様とのコミュニケーションの中でしっかりお借入れさせていただき、結果として当然WACCを下げた上で、今まで通りしっかりと成長し、また収益を生み出している会社様にM&A投資をさせていただき、EBITDAを伸ばしていきたいと考えております。

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本ファイナンスの目的は繰り返しになってしまいますけれども、成長資金の確保というようなところでございます。
先ほどお見せした通り昨年1月の公募増資以降もですね、M&A実行のために積極的にお借り入れを活用させていただきました。

特に24年1月のBINKS社のM&Aですね。全額みずほ銀行様からお借り入れさせていただきました。
その時点で自己資本比率が25%を切るような形になってきたため、ここでしっかりと財務安全性/健全性を高める、具体的にはバランスシートにおける自己資本を高めることによって、今後のM&A投資に向けた借入余力、そして投資力を高めていきたいというところが目的でございました。それにかなう多額の金額を調達させていただいたことを大変ありがたく考えております。

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こちら再掲なりますけれども、しっかりとエクイティファイナンスしたお金、そしてそれによって銀行借入しM&A投資したというところと、元々の事業のオーガニックグロースを組み合わせることで、大体年々倍々ぐらいのペースで売上/利益/EBITDAを高めてこれたことを嬉しく思っていますし、

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当然、パブリックオファリング公募増資を行うことによって、上場以降、発行済株式総数は増えてきているわけなんですけれども、それ以上のペースでしっかりと営業利益/純利益を伸ばすことによってEPSも、一昨年よりも去年、去年よりも今年、しっかりと伸ばしていけていると、いう形になっております。

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ここまでがファイナンスの振り返りでございまして、ここからが我々2年間で実行してきたM&Aの振り返りなどます。

2年間で約11件、全て黒字企業をM&Aさせていただきました。
マーケティングSssSの会社として上場させていただきましたので、まずはフェーズ1として、2022年5件の類似・隣接したマーケティングSaaSの会社様、事業体をM&Aさせていただきました。

こちらによって我々のコアとなるテクノロジーを増強するとともに、顧客数の拡大に大きく寄与していただきました。
この辺りでしっかりとマーケティングSaaSの領域 足場を固められましたので、23年フェーズ2として、我々の中核に位置されているマーケティングサービスのその隣接領域のM&Aに取り組んでまいりました。
先ほどお話したような、クリエイティブ領域だったり、デジタルマーケティング領域であったり、エンジニアリング領域であったり、こういったいわゆる隣接領域、隣接と申しますのは事業上のシナジーがあり、1社のお客様に複数の商品を合わせてご提供できるよう、(我々はクロスセリングとよく申し上げておりますけれども)クロスセルができるような業態というところを今年の4月まで含めてですけれども、合計6社、グループインしていただくに至りました。

これによって、1社のお客様に、例えば今までSaaSだけでお付き合いしてたお客様に、デジタルマーケティングサービス、SNSマーケティング、クリエイティブをというような形でご提供していくことによって、顧客数ももちろんなんですが、客単価の向上とそれを裏付けるためのサービスケイパビリティの向上ですね。
SaaSだけではなくて、クリエイティブもエンジニアリング、マーケティングもお手伝いできますよ、というようなところをしっかりと拡張してまいったというところでございます。

特にフェーズ2におきましては、ジョインしていただいた会社様のオーナー様、ファウンダー様、経営陣、そのチームごとグループインしていただくことによって、各社とグループ全体としての持続的成長を可能にしているというところでございます。

今回、無事パブリックオファリング(公募増資)も終わりまして、新たな成長資金を得たというところで、ここまでのコンセプトをしっかりと維持しながら、グループ経営として企業価値を最大化すべく、引き続き成長企業で、収益ができている企業で、さらに我々の事業とシナジーがあるような会社様との素敵なご縁に恵まれていくことを強く願っております。

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お役立ち範囲としては元々この「顧客化/収益化」するという部分、特にその中でもマーケティングSaaSの領域でIPOをさせていただいたわけですけれども、そこにマーケティングが加わり、エンジニアリング&クリエイティブが加わり、そしてデータサイエンスが加わりというところで、本当に企業様のDXの課題、デジタルマーケティングの課題に一気通貫で包括的にご支援できるようなケイパビリティを広げてこれたというようなところになっております。

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またですね、グループジョンイン後しっかりとグループシナジーを生み出していくというところで多方面で様々な取り組みを行っております。

例えばですけれども、いわゆるエンジニアリングの領域で非常に長けた会社様にジョインいただいておりますので、グループ内のプロダクト開発や保守/改善等々 スピードアップまたはコストダウン/コストエフェクティブにやるための取り組みであったり、サービス提供体制の拡充であったり、クロスセルが一番わかりやすいんですけども、各社の営業マーケティングや顧客基盤を相互に生かしていく取り組みであったり、今後 新たな仲間に出会うためのM&Aソーシングや採用、そしてIPOを志向するようなグループ会社様への各種管理部門、コーポレート部門、IPO準備におけるサポートであったり、こういった取り組みを多数やらせていただいております。

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その中でもいくつか、今、早くも具現化してきた部分でいきますと、例えばプロダクト開発において、当然今までもグループ内で優秀なエンジニアの皆様にプロダクトを作ってきていただいておりまして、加えて今回エンジニアリングカンパニー ラグナロク様がジョインしていただいたことによって、既存プロダクトの機能開発や保守運用もそうですし、今後の新規プロダクト、新規事業に向けた新規プロダクトへの投資含めてですね非常にスピードアップしましたし、当然グループ内のリソースでやっておりますので、いわゆるそのコスト削減にも大きく寄与していただいてるというような部分でございます。

また、サービス提供体制に関しても、例えばですけどもいわゆるマーケティングカンパニーで特にクリエイティブに強いマーケティングカンパニー クラフト様が昨年の夏以降加わっていただいたことによって、今までどうしても我々の中だけでは充足できないお客様からのニーズ、外部の会社様にお付き合いいただいた分をクラフト様がジョインしたことによって、グループ内で完結できる。それはスピーディーに、かつコストも低くご対応いただけるというところで非常にクライアント様の満足度も上がっているというような状態でございます。

また新たな仲間と出会うためのM&Aソーシングというところにおきましても、現在本当に多数のファウンダー、アントレプレナーの皆様にグループ内でご活躍いただいておりますけれども、そういった方々やはり各領域、例えばSNSマーケティング、例えばデジタルマーケティング、例えばシステムエンジニア各領域の非常に有名かつ有能であると業界に認められている方々でございますので、彼らの人的ネットワーク、彼らのレピュテーション経由、リファラルによって、非常に多数のM&Aソーシング案件をいただいている状態になっております。

当然引き続きM&A仲介会社様であったり様々なご協力会社様とのご縁の中でM&Aの機会というのを模索していければと思いますけれども、やはり直接信頼できる経営者様経由でいただくリファラルというものは非常に大切ですし、決まりやすいですし、我々にとっても非常に安心感のあるディールになりますので、今後もこの動きは続くことを強く願っております。

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例えばですけれども、こちらにありますクロスセリングが一番わかりやすい事例ですが、元々グループ内のどこかの会社のお客様だったところに別の会社様のサービスを、という取り組みが非常にうまく機能しておりまして、例えば本当に日本でも大変有名なサントリー様においてもエフ・コードとクラフト様のコラボレーションによって新たなご支援が始まっていたりですとか、

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こちらにあります通り、こちらも大変有名なホンダ様のサービスにおいても、昨年末に加わっていただいたJITT社のケイパビリティを組み合わせてご支援するというような事例も多数始まっております。

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また、M&A案件によってはですね、この国内の多くの案件の中で、場合によっては売却後ファウンダーの皆様がすぐその会社を離れてしまうというようなケースも多数あるかと認識しておりますけれども、我々の場合、多数のファウンダーの皆様、アントレプレナーの皆様、そして彼らを支える経営陣の皆様が、従業員様とともにそのままグループにご参画いただいてるというところが非常に大きな一つの特徴になっているかというふうに考えております。

先ほどの通り、当然彼ら自体が各業界の中でプレゼンスを持った方々でございますので、営業面でも採用面でも はたまたM&Aソーシング面でも非常に機能していただいておりますし、また彼らがいることによって我々にとってのPMI、つまりM&A後のいわゆる統合であったり、シナジーを生み出す作業というのが非常にリスクが下がった、PMIにかかるコストが下がったりと、元々のマネジメント構造がそのまま維持されている状態でございますので、というような非常に大きな便益もございました。

また、非常に経営に長けた経営者の皆様が多数グループにいることによって、当然エフ・コードにとってもそうですし、グループ各社様同士というところもそうですけれども、経営や事業や組織の運営また採用であったり、マーケティングであったり、それこそプロダクト開発だったり様々な面で総合学習が推進され、各社の経営効率が上がっていくという大変嬉しいシナジーも生まれてきております。

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これまでの、そしてこれからもですけれども、我々のM&Aのターゲットについてのご説明でございます。
引き続き我々と事業シナジーのある隣接領域を合理的なEBITDA倍率でM&Aし、最終的にはエフ・コードグループのEPSおよび企業価値を連続的に伸長できるような案件に我々はターゲットを置いて取り組んでおります。

領域としては、右側にあります通り、マーケティングSaaSの領域であったり、デジタルマーケティングの領域であったり、ITクリエイティブの領域であったり、というところにフォーカスを当て、こちらまさに我々の本業と事業シナジーのある隣接領域というところでございます。

加えて中長期的な企業価値、EPS増分にしっかりと資する案件にフォーカスするために、原則黒字の企業/事業様を、売上の継続性であったり、売上の成長性であったり、あとは売上の分散性です。やはり売上が継続している成長しているといっても、少数のお客様に過度に依存しているという業態では非常に事業上のリスクもございますので、継続性/成長性/分散性というポイントをしっかりとモニタリングしながら合理的なEV/EBITDA倍率、現状では2年間大体平均して5倍程度を一つの目安としておりましたけれども、そういったそうしたEV/EBITDA倍率でM&Aさせていただくというところでございます。

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また今後のM&Aの再現性というところでございますけれども、N期(IPOする年)の後半にですね、非常にM&Aの経験豊富な方にジョインいただきその方を核に、常設M&Aチームを社内に持っております。

これまでの11件全てを社内の内製で対応し、組織内にナレッジを蓄積していると、約100社のM&Aアドバイザーの皆様とネットワークに加えて、先ほどの通り我々エフ・コードの経営陣自体もそうですし、グループ会社の経営陣の皆様もそうですし、そういった方々からのリファラルによる案件紹介が急増しているというところも大変喜ばしく思っています。

結果としてですね、案件検討数は順調に増加しておりまして、昨年内でも約2倍ぐらいの件数になっておりますし、今年に入ってからも順調に案件数は増え、早くも1月と4月に1件ずつ、大変喜ばしい案件を決められたことを嬉しく思っています。

今後もこの常設M&Aチームと共にスピードアップして、企業価値とEPS増分に資するようなM&Aを具現化していければというふうに強く願っております。

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ここからが我々を取り巻く市場環境および競合優位性、我々の強みという部分でございます。

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本当にもう釈迦に説法でございますけれども、国内のDXマーケットは非常に大きく伸びております。特に真ん中にあります通り、顧客接点のデジタル化であったり、新サービスの開発であったり、新規事業の創出だったり、まさに企業様の成長に直撃するようなDXのテーマが主たる取り組みテーマになってきているというところでございます。

一方で、右側にあります通り、いわゆるそのDXを推進するような、スキルフルなデジタル人材がクライアント様の中で欠けていると、非常に不足しているというところはマーケット課題かなというふうに考えており、また、日々クライアント様と接している立場としても、このデジタル人材不足というところをまずは解決しなければいけないというふうに考えています。

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その声にお応えするような形で、上場時約30名だった我々の組織もですね、現在150名を超えるような組織になってきておりまして、引き続き、我々の通常の人員採用と、場合によってはM&Aによるご縁によって、お客様からの需要にお応えすべく今後の組織拡大に努めてまいりたいというふうに考えています。

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また、人材の量だけではなく質の面でもですね、こちらの資料の右側にあります通り、大手の広告会社様であったりビッグテックであったり、そうした会社出身のいわゆるマーケティングやデジタルトランスフォーメーションに大変長けたエグゼクティブ/幹部の皆様に、特にホールディングスカンパニー エフ・コードの中にいていただくことによって、グループ会社様が様々持っている卓越したソリューションをですね、組み合わせて統合的にクラウド様にご提供していく。特に、エンタープライズ大手企業の皆様に統合的に提供していくということを可能にしております。

またM&A、デッドファイナンスやエクイティファイナンスといった様々なコーポレートアクションを支えるべく、左側にあります通り、プライベートエクイティであったり、コンサルティング会社であったり、アカウンティングファームであったり、そういったところのコーポレート側の優秀な人材にも多数ご参画いただき、引き続き事業といわゆるコーポレート側と両輪で会社の成長を進めていきたいというふうに考えています。

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また、先ほどいわゆる人的な需要とですね、またそれに対する我々の組織拡大というお話させていただきましたけれども、とはいえ労働集約的なビジネスになってしまっては、どうしても今我々が出しているような6割ぐらいの粗利率、営業利益は大体3割ぐらいでしょうか、こういった収益性はなかなか維持しにくいというようなところで、やはりマーケティングSaaSカンパニーとしてもう10年以上事業を行っている会社でございますので、我々が保有する多数の複数のSaaSプロダクト、そのテクノロジー、そしてそのSaaSプロダクトに蓄積された多様なデータを利活用してクライアント様をご支援することによって、労働集約的なビジネスにならずですね、高い利益率を高い粗利率、高い営業利益率を今後も堅持してまいりたいというふうに考えております。

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そして今後の展望でございますけれども、冒頭に申し上げた通り我々の収益の大半は月額継続型のリカーリングレベニューでございます。
でございますので、お客様の数とお客様の単価、この2つを伸ばすことでしっかりと事業成長していけるモデルでございます。

故にまずお客様の数としては、引き続き各事業のオーガニック成長も順調でございますし、今後も新たなM&Aによって、顧客基盤を獲得することもあろうかと。
こういった形でお客様の数を伸ばしていくというところも、今まで通り当然なんですけれども、今後の注力ポイントとしてはお客様の単価を伸ばすべく、一社のお客様に、複数のグループ会社様のソリューションを合わせて統合的に包括的にご支援していくと、いわゆるクロスリングの継続的な実施。

またそれに伴って、今までは例えばSaaSプロダクトだけでお手伝いしていたんだけれども、そこにいわゆる人的リソースも組み合わせて、提供サービスを拡充していく、また伴走型の支援を強化していく、こういった取り組みによって、お客様の数を伸ばすとともに、お客様の単価を伸ばしていくというなところも尽力してまいりたいというふうに考えております。

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まずお客様の数を伸ばすという部分に関しては、引き続き、例えばインスタグラムのマーケティングだったりLINEのマーケティングだったり、デジタル広告であったり、クリエイティブであったり、非常に様々な豊富な知見を有するグループ会社様や、エフ・コード自体の事業もありますので、それらを展示会や各種セミナーによって告知させていただき、見込み客の皆様との出会いの機会を創出していくというところでございます。

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また、昨年9月に実行させていただいたSNSサミット、こちらは我々グループ会社のSAKIYOMI社が開催したものでございますけれども、5,000名ほどのインフルエンサーやマーケターの皆様にご参加いただき最大規模のSNS系イベントになったかと思います。
今年も7月に実行し、素敵なマーケターの皆様やインフルエンサーの皆様や、それはクライアント様もそうですし、我々とってももしかしたらパートナーシップになるような皆様との素敵な出会いになるように願っております。

31:00(p.48)
また、ここにWILLER MARKETING様であったり、トヨタ自動車様であったり、インクアート様であったり、非常に有名かつ伸び盛りの会社様を我々がお手伝いさせていただきどのような改善ができたのか、そういったニュースも継続的にリリースしていきたいと思っていますし、

31:21(p.49)
多様な商品を、多様なプロダクト、多様なSaaSプロダクトを我々保有させていただく中で、Google社であったり、BOXILであったりITreviewであったり、様々ご表彰いただいてることを嬉しく思っていますし、またこういった内容もですね、こまめにリリースして更なる新たなお客様との出会いの機会を創出していければというふうに考えています。

31:42(p.50)
また販売パートナー様とのですね、提携というところが順調に進んでおりまして、こういったものによってまたメディア掲載が進み、新たなお客様にご認知いただくというのもそうですし、この頼もしいパートナー様と事業を一緒に推進していくことによって、もちろんパートナー様の事業もそうですし、我々の事業もその成長が加速することを強く願っております。

32:09(p.51~54)
また先ほどご説明した通りです。
サントリー様であったり、ホンダ様であったり、いろんな会社様とのクロスセリングですね、元々お付き合いはあったんだけれどもその会社様とのお付き合いでさらに拡大した。
それは我々のグループ内の複数のプロダクトを合わせてご提供するに至って取引を大きく拡大していったと、結果としてお客様1社あたりの顧客単価が大きく向上していくというような事例をこの後多数掲載させていただいておりますので、お手隙の際にご覧いただければ幸いでございます。

32:42(p.55)
ここまでが我々の第1四半期の決算報告となります。
公募増資を含めて日々ご支援いただいている投資家の皆様、株主の皆様、いつも本当にありがとうございます。

第1四半期非常に良い結果で今年を滑り出したことは大変嬉しく思っていますし、一方で公募増資によって、当然一部株式が希薄化しましたが、その分我々は今後の成長に向けた必要な資金を調達させていただきました。

これらの資金を有効活用することによって、この3年間で約毎年倍々ぐらいの成長できておりますけれども、今後も高い成長率を維持し、より良い会社になっていくべく、尽力してまいりたいと思いますので引き続きご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

本日は誠にありがとうございました。

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