LTVサイエンス事業を運営する株式会社BINKSの株式取得に関する説明動画_スクリプト

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お世話になっております。
株式会社エフ・コード 代表の工藤でございます。

はじめに 震災に遭われた皆様、並びに事故に遭われた乗客の皆様 、及び海上保安庁の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

本日は、LTVサイエンス事業を運営する株式会社BINKSの株式取得についてご説明いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

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(株式会社BINKSは)機械学習/データサイエンスによって クライアント様の LTV(顧客の生涯価値)の最大化を支援する会社でございます。
ビジネスモデルとしては継続型の売上が中心となっていて、 急速に成長中でございます。
本件の譲渡対価は25.5億円、純資産が約3.8億円、当社における投資回収期間は約5年と見積もっています。

譲渡対価全額をみずほ銀行様からご融資いただきます。
譲渡完了後、エフ・コードの持つプロダクト、クライアント様 および 我々自身のセールス活動にBINKSの持つデータサイエンスおよび LTV マーケティングのノウハウを加味し、さらなる シナジー創出を実現していければと考えております。

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はじめに 本株式譲渡取引の概要でございます。
LTVサイエンス事業を営む 株式会社BINKS。
譲渡予定日は1月17日を予定しております。
こちらにあります通り、売上高約5億円、営業利益3.7億円 、純資産3.8億円が2023年12月期の見込みとなっております。

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株式会社BINKS、2020年初頭に設立された、現在4年ほど経過した会社でございます。

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事業のサマリーとしては、機械学習を用いたデータサイエンスを軸としてクライアント様のマーケティング活動、 セールス活動、 マーチャンダイジング 活動など事業全体の改善・運用支援を行っています。
クライアント様のLife・Time・Value(顧客生涯価値)の最大化の実績を多数保有している会社でございます。

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少し具体的にお話しします。クライアント様の事業および収益を伸ばしていく上で、いかに優良顧客様 そしてその優良顧客様がもたらす将来利益を予測するかというのが非常に重要になってきます。
上位2割の優良顧客様がその会社様の収益の8割をもたらす、という法則もよく言われておりますが、 クライアント様に集まってくるユーザー様の中で誰が優良顧客となりうるのか 、またその優良顧客様が将来的にどの程度の収益をもたらしうるのかというところをデータサイエンスによって明らかにしていくのが、BINKSの事業になっています。

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pLTV(= predicted・Life・Time・Value)、すなわち予測された顧客生涯価値というものを起点とした、クライアント様の事業の改善活動を営んでおります。
下の図にあります通り、今までのいわゆる マーケティング/セールス/マーチャンダイジング活動、いわゆる獲得施策とそのコストによって最適化されてきたものと認識しています。
例えば テレビ CM、Web 広告、チラシ配布、といったチャネルの中で、どの手法が1人のお客様を獲得するのにコストパフォーマンスがいいのかが比較検討されてきたか、と認識しております。
一方でBINKS社が有する、 LTV を予測する テクノロジーを用いることによって、どのチャネルからもたらされたお客様が最大の収益をそのクライアントにもたらしてくれるのかというところが予測可能になり、そのクライアント様にとって一番収益をもたらし得るユーザー様を集めるための手法・施策にフォーカスすることができるというところが、今までの従来のマーケティング活動・セールス活動との差分になるかと認識しています。

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これらのコアテクノロジー・コアデータ分析技術を軸として、BINKS社はクライアント様から様々な情報インプットを得て、それらを従来型の分析・示唆だしを行いつつ、 データサイエンスを利活用した pLTVの算出分析を通じて、広告活動 ・SNS ホームページ・アプリの構築などのマーケティング活動に加えて、セールス活動やマーチャンダイジング活動まで幅広くクライアント様のご支援を実行しております。
言い換えれば、今まで従来型のマーケティングエージェンシー様やコンサルティング会社 様 、またAI 関連の会社様がご支援している内容というのを一気通貫で更新するところが強みになっております。
このように常にクライアント様からデータを集め、またそれを利活用するビジネスモデルでございますので、 継続的なお付き合い・お取引が大多数を占め、 継続型の売上が彼らの収益の大半を占めるという構造になっております。

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こうした事業を現在幅広いBtoB、BtoCのお客様に提供しておりまして、こちらにあります通り不動産関連の会社様であったり、人材関連のお客様、各種サービス業態のお客様に幅広くLife・Time・Valueの改善実績がございます。

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(株式会社エフ・コードコードが実行した)今までのM&A 案件と同様ではありますが、この秀逸なビジネスモデルを築き上げられてきた経営陣様および従業員様にも皆様グループにお越しいただく予定でございます。

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対象市場としては、まずはインターネット関連 DX 関連の中で大きな 比率を占める インターネット広告や広告宣伝費というところが1つの対象マーケットとなりますが、マーケティング活動だけではなく、当然セールス活動・マーチャンダイジング活動等、様々なクライアント様の事業活動の改善に寄与できる内容となっておりますので、 将来的には DX ソリューションソリューション事業の市場全般であったり、IT・営業関連、BPO 関連のマーケットにまでBinks社の影響力が及ぼされることを企図しております。

 

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当社グループの中でどのようなシナジーを生み出していくのかというところについて、補足できればと思います。
エフ・コードのご紹介にもなりますが、我々は「 マーケティングテクノロジーで世界を豊かに」という社是を掲げ、企業様と生活者様を結びつけるためのDXデジタルマーケティング支援を行っております。

具体的には下の図にあります通り、企業と生活者様が出会いの場を作る”クリエイティブ”、 そこに見込み客となる生活者様に来ていただくための”マーケティング”活動、およびその見込み客様がお客様となり継続的な企業様との取引関係を築かれるための”テクノロジー”と、この3分野で事業を行っております。
これらの3つの事業に対して、LTVサイエンスのナレッジを組み込んで、エフ・コード /BINKS社、ともにさらなる拡大を遂げられたらと考えています。

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具体的には 特に短期的には3つのシナジーを想定しております。
1つ目は我々の保有する既存の中核となるSaaSプロダクトに、彼らの機械学習であったり Life・Time・Valueの予測機能などをビルドインすることによって、より精度の高いCX (カスタマーエクスペリエンス)の施策の提供に利用できれば、というのが 一丁目一番地になります。
(2つ目に)2,000社を超える継続的な取引関係を築いておりますので、そういった既存のクライアント様に対してBINKS社の持つナレッジを新たにご提供していければと考えています。
3つ目に4社のグループ子会社を含む、エフ・コードグループ自体の営業活動・マーケティング活動にこのpLTV モデルを導入することによって、我々自体の業績成長角度の精度・速度というのも高めて参れればと考えております。

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こちらは 3Qの決算資料からの抜粋になりますが、本件実行の前から各事業がまずはオーガニックで 顧客数を伸ばす取り組み、クロスセリングによって 顧客単価をしっかり伸ばしていく取り組みが現在進行中でございますが、この取り組みにもしっかりとBINKS社にご参加いただき、顧客数・単価ともに伸ばしていければと考えております。

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また、我々グループ全体としても継続型収益 が大半を占め、その中でも顧客数を順調に伸ばして参りましたが、BINKS様も同種の継続型収益が大半の事業ですので、引き続き継続型の安定的な収益基盤を築くとともに、しっかりと顧客数を伸ばすことによって成長率をあげて参れればと考えております。

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続いて本件財務についてご説明申し上げます。

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繰り返しになりますが、譲渡予定日は1月17日、 取得価格は25.5億円でございます。

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少し補足いたしますと、BINKS社の事業は2023年12月期中においても急速に成長していまして、上期から下期にかけても、下期の中でも3Qから4Qにかけても、業績は大幅に伸長している状況でございます。

ですので、 直近の業績に対して我々は本件5年程度の回収期間を設定し、それに純資産額を加味する形で想定時価総額を算出しております。
従って、基本的には5年程度の回収期間が見込まれるというところでございます。
また、これまで ジョインしていただいた各案件同様、当該基準となる営業利益に対して実際の業績進捗に応じて譲渡額自体が増減するという条項を設定させていただいたことによって、本取引における当社の財務リスク/事業リスクを最小化するとともに、今後も業績向上に向けて尽力していくインセンティブをBINKS社様およびその経営陣と共有させていただいている次第でございます。

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成長していてしっかりと利益も出ているという状況の中で、みずほ銀行様から回収想定期間と同程度の5年ほどの返済期間でもって、全額ご融資いただく想定でございます。
借入金利・基準金利についても非常に良い条件でお貸し付けいただけたことを大変ありがたく考えております。

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ここからBINKS社が加わった後の財務についてご説明できればと思います。
我々は 2021年12月期に上場し、今、上場してから2カ年が経ちます。
直近2期(2022年・2023年)において、こちらにあります通り、売上高・営業利益ともに年率100%近い成長率で、また右側にあります通り、だいたい売上総利益率が6割強・営業利益率は2割強というところで、高い成長率と利益率というものを両立できたかと考えている次第でございます。

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前年同期と比べて、売上収益が約2倍、営業利益に関しては約3.6倍の増加になっておりますし、

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2023年12月期については、通期業績予想を既に2度上方修正させていただいたこともご報告申し上げます。

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期中にIFRSへ移行しておりますの、IFRSベースで 各クォーターの数字、4Qのみはまだ見込みの業績予想開示をさせていただいた段階でございますが、売上収益から税金等調整前利益まで並べると、このような数字になっております。

営業利益ベースで、クォーター単位で2億を超える数字を現在予想させていただいております。

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BINKS社が加わった際の負債及び EBITDAの倍率の推移についてです。本件実行後においてネットデットいわゆる純負債をEBITDA(つまり償却前の営業利益)で割りますとおよそ2.5倍程度 であり、余裕を持って返済可能な水準になっております。
EBITDA は 4 Q 時点での想定 EBITDA を年間に引き直したもの、つまり一切の事業成長 等々を加味しない形で年間9.2億円ほどを想定しており、 本件によって それが 15億円弱のところまで増加します。
一方で、負債に関しましては 有利子負債から我々の保有する 現預金を差し引きますと、35億円強のネットデットになります。
これらを割りますと一番右下にあります通り、2.5年程度で 非常に余裕を持った返済が可能な状態になっているというのが1つでございます。

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もう1つ、我々の安全性・資本比率に関して、本件による借り入れ 25.5億円の実施によって、我々の資本比率は2022年12月期末と概ね同水準の25%弱へと推移いたします。
前述の償還年数が示す通り、本件ももちろんですけれど、過去実行してきた当社M&Aの回収可能性が非常に高いものと金融機関様にご認識いただき、過去案件で示してきたトラックレコードを含めて、好条件での融資実行が可能になったことを嬉しく思っています。
また、以上の計算は一切の事業成長等々を加味していない数字でございますので、引き続きこの2年でお示ししてきた事業成長とともに、この返済期間であったりデットエクイティレシオというものがより高水準になっていくことを期待しております。

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少し補足いたしますと、当然増資による調達よりも金融機関様に間接融資していただくことによって資本コストは低く調達効率が良いと。基本的には収益性の高い黒字の事業を、これまでもそうですし今回も対象とさせていただいているため、一定の財務レバレッジを取ることが株主様にとっても適正であると認識しております。

エフ・コード グループおよび当該対象企業様の成長性/収益性/安定性を金融機関様にもご認識いただき、適切な純負債とEBITDA の水準を維持していくことによって、高い返済蓋然性をお認めいただいたことになろうかと思います。

加えて繰り返しになりますが、業績に応じて営業と対価が増減しうる条項を設定したことによって、適切なリスクコントロールと当該企業様と共有した業績向上へのインセンティブが設計されているというところも補足事項でございます。

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最後になりますが、この2年間で我々が手掛けさせていただいたM&A合計10件になりました。
基本的な考え方は変わっていなく、基本的には既存事業の拡大を目指すと共に、 M&Aの活用によってプロダクト/データ人材の充実を図り、 更なる事業成長の加速を目指すというところが中心になります。
考え方としては、我々が主軸に置いているCX(カスタマーエクスペリエンス)領域を中心に、シナジーのある周辺領域・ソリューションを強化していくと、基本的には収益性の高い、スタンドアローンでグロースされているような会社様を合理的なEBITDA倍率でグループにしていただく。
多様な資金調達手法を活用することで、資本コストの最小化を目指し、当然ながら財務安全性に関してもしっかり目配りするというところが意図になっております。

右側にあります通り、 引き続き 我々の主軸とするマーケティングSaaS領域/デジタルマーケティング領域/ITクリエイティブ領域において積極的な投資により、今後もお客様と株主の皆様のご期待に応えてもらえればと考えております。

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振り返りになりますが、株式会社BINKSの株式取得について、機械学習/データサイエンスによってクライアント様のライフタイムバリュー(顧客生涯価値)最大化を支援する会社として、安定的な継続型売上を中心に急速に成長していきたいと考えています。

譲渡対価は25.5億円、基本的には5年で回収できる想定でみずほ銀行様からのご融資で全額調達しております。
スタンドアローンでの成長ももちろんですが、 エフ・コードグループ全体のプロダクトと彼らのデータサイエンスのナレッジとを組み合わせてシナジーを創出していきたいと考えております。

ここ2年、売上も利益も100%ずつ成長してこれた、と申し上げましたが、本年も高い成長率を実現する上で、非常に良い滑り出しになったのではないかと考えております。

引き続き、ご支援いただければ幸いでございます。
本日は誠にありがとうございました 。

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