LINE自動返信とは、友だちからメッセージが送られてきたときに自動で返信する機能のこと。
美容院や飲食店をはじめ、クリニックや衣服店など、さまざまな業界業種で利用可能な便利な機能です。
今回は、LINE自動返信の概要や作り方、注意点、おすすめの使い方などを解説します。LINE公式アカウントに自動返信機能を付けようか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
個人でも作れるLINE自動返信機能とは?アンドロイドもiPhoneも「LINE@」から
LINE自動返信は、友だちからのメッセージに対して自動で返信する機能のことですが、主に以下の3つに分けることができます。
- 一律応答
- キーワード応答
- AI応答
一律応答
一律応答とは、友だちからのメッセージに対して一律の返信をする機能のこと。
友だちはどのようなメッセージを送ってくるか分かりませんが、あらゆるメッセージに対して何らかの一律メッセージを返信したいときに利用します。
たとえば、友だちが何らかのメッセージを送信したとき、「メッセージありがとうございます。営業時間や予約、キャンペーンについて簡単なメッセージをいただけると自動でお答えいたします」と返信して、次に紹介するキーワード応答に促すこともできます。
キーワード応答
キーワード応答とは、事前に決めたキーワードを含むメッセージを友だちが送信したとき、そのキーワードに反応して返信する機能のこと。
たとえば、友だちが「営業時間はいつですか?」と送信したとき、「営業時間」というキーワードに反応して、営業時間に関する情報を返信します。
キーワード応答の内容は、事前にLINE公式アカウントの管理画面「LINE Official Account Manager」にログインして、設定をおこなっておきます。
AI応答
AI応答とは、友だちが送信したメッセージに対して、AIが適切な回答を判断して返信する機能のこと。
AI応答の返信内容は、以下の4つのカテゴリーに分けることができます。
- 一般的な質問:あいさつ・使い方・お礼・応答不可・クレーム・お問い合わせなど
- 基本情報:営業時間・支払い・住所・最寄り駅など
- 業種カテゴリー別:選択した業種に合わせて質問タイプが変更される
- 予約:予約・キャンセル・変更など
自動返信内容は、LINE公式アカウントの管理画面「LINE Official Account Manager」から確認および編集ができて、メッセージごとにオンやオフを切り替えられます。
LINE自動返信の作り方
LINEの自動返信機能を使うためには、LINE公式アカウントを作らなければいけません。大まかな手順は以下の通りです。
- LINE for Businessにアクセスする
- 「LINE公式アカウントの開設(無料)」をクリックする
- 「LINEアカウント」あるいは「ビジネスメールアドレス」のいずれかをクリックして登録する
- LINE公式アカウントの管理画面「LINE Official Account Manager」にログインする
- 基本情報を登録する
LINE自動返信の設定の仕方
まず、どのような設定で自動返信をおこなうか決めていきます。
LINE公式アカウントの管理画面の右上にある「設定」マークをクリックし、「応答設定」を開きます。
「手動チャット+応答メッセージ」あるいは「手動チャット+応答メッセージ+AI応答メッセージ」のいずれかを選択しましょう。
応答メッセージを選択して、右上の「作成」ボタンをクリックします。
- タイトル:管理用のタイトルを設定する
- キーワード:どのキーワードに対して返信をおこなうのか設定する(キーワードの設定がない場合、メッセージはランダム配信になる)
- メッセージ欄:自動返信するメッセージ内容を設定する
- ステータス:応答メッセージを有効にするかどうか設定する(オンの場合は有効でオフの場合は無効になる)
それぞれの設定が完了したら保存をクリックします。
Messaging API編
Messaging API編について解説します。
なお、Messaging APIとは、LINE公式アカウントの友だちとのコミュニケーションをより便利にするためのAPIのこと。Messaging APIを利用することで、自動返信やデジタル会員証、予約機能などを付けることができます。
設定手順は以下の通りです。
- LINE Developersにログインする
- プロバイダーを作成する
- Messaging APIチャネルを作成する
- 開発していく
AI応答編
続いて、AI応答編の設定手順について解説します。
- LINE公式アカウント管理画面の「設定」タブから「応答設定」を選んで「チャット」をオンにする
- 「手動チャット+AI応答メッセージ」あるいは「手動チャット+応答メッセージ+AI応答メッセージ」のいずれかを選択する
- 管理画面の左サイドメニューの「AI応答メッセージ」を選んで「シンプルQ&A」を開く
- AI応答メッセージをクリックすると、チュートリアルが出てくるため、業種カテゴリーを選択して設定およびメッセージの作成をする
- 設定が完了したら保存をクリックする
AI応答では返信できないメッセージの場合、「応答不可時のメッセージ」の中に友だちにとってほしいアクション(営業時間内に電話で質問するなど)を記載しておくとよいでしょう。
LINE自動返信の注意点
続いて、LINE自動返信の注意点について解説します。ポイントは以下の4つ。
- キーワード応答は完全一致
- 一律応答とキーワード応答は併用できる
- AI応答とチャットは併用できる
- 時間指定ができる
それぞれについて深堀します。
キーワード応答は完全一致
キーワード応答は完全一致です。たとえば「営業時間」というキーワードで設定した場合、友だちが「いつ営業していますか?」とメッセージを送っても正常に機能しません。
そのため、キーワード応答は完全一致だということを理解したうえで、キーワードやメッセージ内容を設定する必要があります。
友だちの疑問や不安を解決できるメッセージを返信できないと、友だちは離れていってしまうため、こまめにキーワード応答の設定を適正化させていきましょう。
一律応答とキーワード応答は併用できる
一律応答とキーワード応答は併用可能です。
完全一致するキーワードが設定されていない場合は、一律応答で設定した内容が自動返信されます。
AI応答とチャットは併用できる
AI応答とチャット(手動)を併用することも可能です。この場合、AI応答が先に反応しますが、チャット画面には、友だちからのメッセージとAI応答メッセージが表示されるため、補足して伝えたいことがあれば、チャットに切り替えて対応するとよいでしょう。
時間指定ができる
自動返信については、時間指定ができます。
そのため、営業時間内は、AI応答とチャットを利用して、営業時間外はAI応答のみで運用するという方法を取ることもできます。
LINE自動返信は、うまく使いこなせばかなり便利で、顧客満足度も向上させることができます。しかし、そもそもLINE公式アカウントをブロックされてしまっては、使われない機能となってしまいます。つまり、LINE公式アカウント運用はとても大切です。
▼下記の資料では、LINE公式アカウント運用のコツをわかりやすく解説しています。
- LINE公式アカウントのブロックとは
- LINE公式アカウントがブロックされる理由
- ブロックされないための運用方法
- LINE公式アカウントをブロックされないために
LINE公式アカウントを運用する際は、登録ユーザーからのブロックを極力減らすことが重要です。
本資料では、LINE公式アカウントがブロックされてしまう理由や、ブロックされない方法、運用の仕方を詳しく解説しています。ぜひ無料でダウンロードしていただき、貴社のLINE公式アカウントの運用にお役立てください。
LINE自動返信のおすすめの使い方
最後に、LINE自動返信のおすすめの使い方を紹介します。ポイントは以下の2つ。
- リッチメニューと組み合わせる
- カードタイプメッセージと組み合わせる
それぞれについて深堀します。
リッチメニューと組み合わせる
LINE自動返信とリッチメニューを組み合わせる方法があります。
リッチメニューとは、LINEのトーク画面下部に固定で表示されるメニューのこと。
リッチメニューのアクション設定で「テキスト」を設定し、そのテキストを自動返信のキーワードとして登録します。すると、リッチメニューをタップしたとき、友だちからテキストが送信され、そのテキストに反応して、メッセージが自動返信される仕組みとなります。
カードタイプメッセージと組み合わせる
LINE自動返信とカードタイプメッセージを組み合わせる方法もあります。
カードタイプメッセージとは、カルーセル形式(複数の画像などのコンテンツを並べて左右にスワイプして表示させる形式)で、複数のカード型のメッセージを配信できる機能のこと。
カードタイプメッセージで、ボタンがタップされた際のアクションで「テキスト」を設定することができます。リッチメニューと同様にこのテキストと応答メッセージを組み合わせることで、友だちの疑問や不安を解決することができます。
LINE自動返信のまとめ
LINE公式アカウントが利用できるLINE自動返信は、うまく使いこなすことで友だちとの距離を縮めることができ、効果的なコミュニケーションを取れるようになります。
LINEは、ビジネスマーケティングにおいて有効な手段だと言えるでしょう。
▼下記からは、LINEを活用したデジタルマーケティング戦略WEBチャット・LINE WORKSに対応した、シナリオ設計力で、LTV向上とコスト削減に貢献する「hachidori」の概要資料をダウンロードできます。
- 自動応答(Q&A)、自動処理(スコアリング、データベース更新)で効率化したい
- LINEを活用した自動チャット型接客の実現したい
- 社外からの問い合わせの効率化したい
- 新規顧客獲得の漏れを防ぎたい
上記のような課題がある方は、ぜひ参考資料としてご活用ください。