LINEで顧客ともっと近づく時代
ウエディング業界は、個別対応が求められる特別なサービスが多い分、顧客とのコミュニケーションが成功のカギを握っています。ここ数年、SNSやメッセージアプリの利用が一般化したことで、特にLINEが顧客とのつながりを深めるための強力なツールとして注目されています。LINEの利用率は20〜30代で約9割を超え、他の世代でも高い普及率を誇ることから、ウエディング業界でも大きな可能性を持っています。
今回は、LINEを使ってウエディング業界における顧客エンゲージメントをどう高めるかについて具体的な施策を紹介します。LINEの活用法を取り入れ、顧客との信頼関係を築き、売上向上に繋げていきましょう。
来場までのLINEによるエンゲージメント強化
資料請求と来場予約をスムーズに促進
結婚式の会場探しは、多くのカップルにとって人生の一大イベント。平均して2.9ヶ所の会場に資料請求や問い合わせをし、そのうち2.6ヶ所を訪問するとされています。この「比較検討の段階」でいかに自社を候補に選んでもらうかが重要です。
ゼクシィが2023年に行った結婚トレンド調査によると、ブライダルフェアの予約にはユーザーの8割がスマートフォンを利用しています
比較サイト・雑誌の影響が大きい一方で、40%のユーザーが公式サイトを、30%のユーザーがSNSを参考としており(複数回答)、公式サイト・SNS対策も重要であることがわかります。
来場前のコミュニケーションでは、比較対象の3社に入ることと、来場してもらうためのコミュニケーションを行うことが重要です。
比較サイトではユーザーへのリマインドの送付などを代行してくれます。しかし、自社サイトからの予約の場合、それらは自社で実施する必要があります。ここでLINEが大きな役割を果たします。
自社サイトで離脱を防ぐために的確なタイミングで適切なコンテンツを訴求する必要がある
LINEを使った来場予約の施策例
比較対象の3社に入る:自社サイトから予約するメリットをLINEで強調
「公式サイトからの予約がお得」など、顧客に明確なメリットを訴求するポップアップやバナーをLINEで展開することで、来場予約のハードルを下げ、スムーズな予約完了を目指します。
来場してもらうためのコミュニケーション:来場予約のリマインダー送信
ブライダルフェアや見学予約をしてもらった後、LINEでリマインダーを送信することで、忘れがちな予約を思い出してもらうようフォローします。スマートフォンで気軽に確認できるので、予約を忘れるリスクも減少します。
来場後のコミュニケーションで競合他社に勝つ
ユーザーが資料請求や来場予約をした後も、比較対象として他の会場と迷っていることがほとんどです。そこで、LINEを活用した適切なタイミングでの情報提供が、競合他社に勝つためのポイントです。
LINEを使った情報提供の施策例
ウエディング業界においてユーザー行動に基づいて、最適なコンテンツを配信し、ユーザーに自社会場の魅力を再確認させます。
来場してくれたユーザーは、まだ最終決定をしていない場合が多いです。成約に向けては、来場後のフォローアップが欠かせません。特に、他の会場も並行して見学している場合、いかに自社会場の印象を強く残せるかが鍵となります。来場直後は来場のお礼や見学内容のおさらい、数日後には決定を促す追加情報やお役立ち情報を送付し、ユーザーに自社会場を記憶してもらい、成約に繋げましょう。
ステップ配信でユーザーとの接点を継続
来場直後に「ご来場ありがとうございました!」というお礼メッセージを送信し、その後数日後に「見学内容のおさらい」や「追加のプラン情報」を段階的に配信することで、ユーザーの関心を維持します。
平日や夜間、休日など営業時間外でもチャットボットを活用する
平日夜間などに検討を進めるユーザーも多いです。平日夜間や休日など、営業時間外でもユーザーからの質問に対応できるよう、LINEのチャットボットを活用して素早く疑問解消。迅速なコミュニケーションが成約率アップにつながります。
LINE上でプランやドレスのシミュレーションを行う
来場後のユーザーは比較的意欲が高い状態にあります。LINE上で式のプランや、式に使用するドレスを簡易的にシミュレーションして提示することで、ユーザーに自社の式場で結婚式を上げるイメージを膨らませてもらいます。疑問点をスムーズに解消してもらい、成約までの興味の維持につなげましょう。
成約後から挙式までLINEでスムーズな進行をサポート
タスク管理でストレスフリーな準備をサポート
結婚式の準備は非常に多くのタスクが発生し、新郎新婦にとって大きな負担となります。そこでLINEを活用して、スムーズな進行をサポートすることが効果的です。
新郎新婦の負担を減らす効果的なLINE施策
タスク管理とリマインダを送信
LINE上で打ち合わせの日程調整やタスクのリマインドを送ることで、ユーザーは次に何をすべきかを把握しやすくなり、準備が効率的に進みます。LINE上で打ち合わせ日程の調整、期日が近づいたタイミングでのリマインド送付を実施すると良いでしょう。
プラン詳細や披露宴席次などの簡易シミュレーションをLINEで行う
披露宴の席次表や、プラン内容の簡易シミュレーションをLINE上で提供し、打ち合わせ前でもイメージを膨らませてもらいます。
新郎新婦のLINE公式アカウント開設をサポート
挙式用に個人で新郎新婦公式アカウントを開設するユーザーも増えています。
式場成約ユーザー向けにテンプレートを配布するなど、開設のサポートをすることが考えられるでしょう。
長期的な関係構築を目指し挙式後もコミュニケーションを行う
挙式後のステップ配信でリピーターを育成
挙式が終わっても、カップルとの関係が完全に終了するわけではありません。LINEを使ったステップ配信で、記念日や家族イベントなどのタイミングにアプローチすることで、リピーターとして再度利用してもらえる可能性が高まります。
LINEを使ったエンゲージメントでビジネス成長を加速
ウエディング業界において、LINEを活用した顧客エンゲージメントは今や欠かせない要素となっています。資料請求から挙式後のアフターフォローに至るまで、LINEを駆使することで、顧客との強固な関係を築き、ビジネスの成長に繋げることができます。
この記事で紹介した施策を活用し、ぜひ自社でもLINEを活用して顧客エンゲージメントを高めてください。
ウエディング業界向けに、LINE公式アカウントの運用支援を提供している株式会社エフ・コードでは、LINEを使ったエンゲージメント強化のノウハウを豊富に持っています。LINE公式アカウントの導入や活用に関心のある方は、ぜひ私たちにご相談ください。