【最新版】LINE通知メッセージの申請方法と効果的な活用法

企業が保有する顧客の電話番号から、友だち登録なしでLINEメッセージを送信できる「LINE通知メッセージ」。配送連絡や予約確認など、約70種類の用途で活用できる画期的なサービスです。

ただし利用開始には厳格な審査があり、認定パートナー経由での申請が必須です。

本記事では、LINE通知メッセージの基本機能から申請手順について詳しく解説します。

目次

LINE通知メッセージとは?

電話番号マッチングにより友だち登録なしでメッセージを配信できる「LINE通知メッセージ」は、配送連絡から料金案内まで約70種類の用途で利用でき、SMSや郵送より低コストで高い開封率を実現します。

導入企業では友だち数の大幅増加や再配達率削減などの成果も報告されています。料金は月額固定費と従量課金を組み合わせた3つのプランから選択可能。楽天市場向け「らくらくーぽん」など、ECサイトと連携した通知配信サービスも登場し、活用の幅が広がっています。

友だち登録不要で送信できる

LINE通知メッセージ最大の特徴は、企業が保有する顧客の電話番号を使って、友だち登録していないユーザーにもメッセージを送信できる点です。

企業から送信された電話番号はハッシュ化され、LINEユーザーの番号と照合。マッチしたユーザーにのみメッセージが配信されます。照合後、電話番号情報は即座に破棄されるため、プライバシーも保護されます。

ユーザー側では「LINE通知メッセージの受信許可」設定がオンで、かつ配信元企業の公式アカウントをブロックしていない場合に限り、メッセージを受信できます。

通知を受けたユーザーは、メッセージ画面上部の「友だち追加」ボタンから簡単に公式アカウントを友だち登録可能。企業は新規の友だち獲得チャネルとしても活用できます。

70種類もある配信用途

LINE通知メッセージで配信可能な用途は、2025年6月のリニューアルにより約70種類まで拡大しました。従来の22種類から大幅に増加し、より多様なビジネスシーンで活用できます。

主な配信用途には、荷物の発送予定・到着通知、予約完了・キャンセル・リマインド通知、料金確定・支払期限案内、購入完了通知、契約更新・有効期限案内、会員登録完了通知、障害・メンテナンス情報などがあります。

これらはすべて、ユーザーにとって重要性・必要性の高い情報に限定されています。営利目的や広告目的のメッセージ、個人を特定できる情報(氏名・住所など)を含む内容は配信できません。純粋な通知用途のみが許可される仕組みになっています。

インフラ企業の料金通知、ECサイトの購入確認、医療機関の予約リマインドなど、業界を問わず幅広く活用されています。

従来の通知手段との比較

LINE通知メッセージは、従来の郵送・メール・SMSと比較して圧倒的な優位性を持っています。

コスト面では、郵送(85円~)やSMS(10~30円/通)と比べ、LINE通知メッセージは約0.6~5円/通と大幅に安価です。配信スピードも即時配信が可能で、郵送のような日数は必要ありません。

最大の強みは開封率の高さです。LINEメッセージの当日開封率は80%を超え、メールの20~30%、SMSの70%前後を大きく上回ります。

SMSには文字数制限(70文字程度)がありますが、LINE通知メッセージは500文字まで送信可能です。画像やリンクも含められるため、より豊富な情報を伝えられます。

環境面でも、ペーパーレス化により紙資源の削減に貢献します。企業のSDGs推進にも寄与する、時代に即した通知手段となっています。

料金プランと費用対効果

LINE通知メッセージの料金体系は、月額固定費と従量課金を組み合わせた3つのプランです。

プラン名月額料金配信可能通数超過料金
エッセンシャルプラン50万円10万通/月3円/通
パフォーマンスプラン200万円100万通/月1.2円/通
アンリミテッドプラン1,000万円1,000万通/月0.6円/通

最低月額50万円という設定は小規模事業者にはハードルが高い面もありますが、大量配信を行う企業にはコストメリットが大きい料金体系です。

実際の費用対効果として、SMSから切り替えた企業では月間数百万円のコスト削減を実現したケースもあります。友だち数の増加による売上向上効果も含めると、投資回収期間は平均3~6カ月程度と試算されています。

ECモール・カートと連携した通知配信サービス

LINE通知メッセージの機能を活用した、ECサイト向けの専門サービスも続々と登場しています。

楽天市場向け「らくらくーぽん」

月額固定費0円・送信単価4円という業界最安水準で提供。楽天の購入者に通知メッセージを送信し、友だち追加と会員ID連携を促進。レビュー投稿やリピート購入につなげる仕組みを構築しています。

出典:らくらくーぽん公式サイト

LINE上で完結する「Atouch」

LINE上で完結するECサービスで、購入から決済までトーク画面内で完了。発送通知や再入荷案内もLINE内で配信可能です。

出典:Atouch公式サイト

Yahoo!ショッピングの公式機能

プラットフォーム公式機能として実装。お気に入り商品の再入荷通知や発送連絡をLINEで受け取れるサービスを展開しています。

これらのサービスも、基本となるLINE通知メッセージの申請・認証が前提となるため、まずは申請手続きを理解することが重要です。

出典:Yahoo!ショッピング

LINE通知メッセージの申請方法と必要な手続き

利用開始には認証済みアカウント取得、認証プロバイダー登録、認定パートナー経由での申請という3つの条件が必須です。テンプレートAPIを活用すればUX審査が不要になり、申請期間を最大15営業日短縮できます。

ただし営利目的や個人情報を含む内容は審査NGとなります。独自フォーマット利用時は20万円の審査手数料も発生します。ここでは申請準備から審査通過のポイントまで、実務に即した手順を解説します。

申請に必要な3つの条件

LINE通知メッセージを利用するには、LINEヤフー社が定める3つの条件をすべて満たす必要があります。

1. 認証済みアカウントの取得

LINE公式アカウントが「認証済みアカウント」であること。LINEヤフー社の審査を経て青バッジを取得したアカウントでなければ、通知メッセージ機能は利用できません。

2. 認証プロバイダーとしての登録

開発パートナーとして「認証プロバイダー」の資格が必要です。LINE提供APIを使ったサービスの開発者として認定される必要があります。

3. 認定パートナー経由での申請

LINEヤフーの「認定パートナー経由で発注・申請」すること。企業が単独で直接申請はできず、必ずLINE認定パートナー企業を通じて手続きをします。

これらの条件は厳格に運用されており、一つでも満たさない場合は申請が受理されません。特に認定パートナー選びは、その後の運用成功を左右する重要な判断となります。

認定パートナー経由での申請手順

認定パートナー経由での申請は、以下の流れで進行します。

まず、認定パートナーとの初回相談で、配信したい通知内容や想定配信数、現在のLINE公式アカウントの運用状況などをヒアリングします。パートナー側で申請可否の事前判断を行います。

次に、申請書類の準備段階に入ります。企業情報、配信予定のメッセージ内容、想定配信数、電話番号の取得方法などを詳細に記載します。パートナーがLINEヤフー社との調整を代行します。

申請が受理されると、LINEヤフー社による審査が開始されます。通知内容がガイドラインに適合しているか、ユーザーにとって有益な情報かなどが厳密にチェックされます。

審査期間は通常2~4週間程度ですが、テンプレートAPI利用時は大幅に短縮可能です。承認後、技術的な実装を経て配信開始となります。パートナーによっては、この一連の流れを最短2週間程度で完了させるケースもあります。

テンプレートAPIと独自フォーマットの違い

2025年6月のリニューアルで導入されたテンプレートAPIは、申請プロセスを劇的に効率化しました。

テンプレートAPIは、LINEヤフー社が事前に用意した約70種類のメッセージフォーマットを利用する方式です。配送通知、予約確認、料金案内など、用途別に最適化されたテンプレートに必要情報を入力するだけでメッセージ作成が完了します。

最大のメリットは、個別のUX審査が不要になることです。テンプレートは事前審査済みのため、申請から配信開始まで最大15営業日短縮できます。実装も簡単で、技術的なハードルが大幅に下がりました。

一方、独自フォーマットは企業オリジナルのメッセージ形式を使用する方法です。自由度は高いものの、個別のUX審査が必要で、20万円の審査手数料も発生します。

特別な理由がない限り、テンプレートAPIの利用が推奨されています。コスト面でも時間面でも圧倒的に有利な選択肢となっています。

審査基準とガイドライン

LINE通知メッセージの審査は、ユーザー保護の観点から厳格に実施されます。

許可される内容は「ユーザーにとって有用かつ適切な通知」に限定されています。具体的には、配送・到着予定、予約確認・リマインド、料金確定・支払期限、購入・契約完了、障害・メンテナンス情報などです。

禁止事項も明確に定められています。営利目的・広告コンテンツを含むもの、個人を特定できる情報(氏名・電話番号・住所など)を本文に記載すること、通知メッセージ内のリンク先で認証なしに個人情報が閲覧できる状態などは、すべて審査NGとなります。

ユーザーが「必要」と感じる情報かどうかも重要な判断基準です。例えば、単なる新商品案内は不可ですが、予約した商品の入荷連絡は許可されます。

審査で否認された場合、修正して再申請は可能ですが、追加の時間とコストが発生します。事前にガイドラインを熟読し、認定パートナーのアドバイスを受けることが重要です。

▼下記のお役立ち資料では、LINE公式アカウントの機能の一つである「LINE通知メッセージ」について、仕組みや2025年リニューアルのポイント、実際の活用事例などをわかりやすく紹介します。日々の運用で継続的に成果を上げるための実践的なヒントとして、ぜひご活用ください。

申請代行サービスとエフ・コードが選ばれる理由

LINE通知メッセージは認定パートナー経由でしか申請できないため、申請代行サービスの選択が重要です。申請代行サービスとは、複雑な申請手続きやLINEヤフー社との調整を企業に代わって行い、導入後の運用支援まで提供するサービスです。

その中でも、申請社数において業界シェアNo.1(※)。エフ・コード社の「hachidori」を紹介します。
※当社調べ(2025年4月時点)

出典:hachidori公式サイト

申請代行サービスとは?認定パートナーの役割

申請代行サービスは、LINE通知メッセージ導入における企業の負担を大幅に軽減する重要な存在です。

主な役割は、複雑な申請書類の作成代行、LINEヤフー社との折衝、技術的な実装支援、審査対策のアドバイスなど多岐にわたります。ガイドラインの解釈や審査基準の把握には専門知識が必要で、経験豊富なパートナーの支援が不可欠です。

認定パートナーは、LINEヤフー社から正式に認定された企業のみが名乗れる資格です。エフ・コードはTechnology Partnerに認定されています。

申請代行だけでなく、導入後の効果測定、配信内容の改善提案、ほかのLINE機能との連携提案など、継続的な支援を提供。単なる代行業者ではなく、LINEマーケティングの戦略的パートナーとして機能します。

エフ・コードのサービス内容と料金体系

エフ・コードが提供する「hachidori 」は、さまざまなソリューションのカバーが可能であり、LINE公式アカウントのUXを最大化することが出来ます。

  • 友だち登録経路分析
  • スコアリング
  • ユーザー情報自動反映
  • データ連携
  • リッチメニュー出し分け
  • セグメント配信
  • ステップ配信
  • 自然言語処理Q&A
  • 通知メッセージ
  • ポイントコネクト

など、LINE公式アカウント単体では実現できない機能を、hachidoriでは実現できます。

お客様の「こうしたい」に対応するのではなく、「本当の課題は何か」から一緒に考えるのがhachidoriの支援スタイルです。CS自身が手を動かして即実装し、「考えてくれる」だけでなく、「やってくれる」伴走支援で、施策スピードと運用の再現性を高めます。

課題や必要な施策は企業ごとにさまざまですので、専任担当と開発チームが連携し、柔軟な機能対応・カスタマイズを実現しています。

料金構成は「基本機能」と「通知メッセージ」の2つの構成でご提供。ご利用目的に応じて、それぞれ単体・組み合わせでの導入が可能です。

『つくる』『集客する』『顧客化・収益化する』それぞれを専門とする企業でグループを構成し、一気通貫でお力になります。

業界シェアNo.1の実績と信頼性

エフ・コード社の「hachidori」は、2025年4月時点の自社調査で、LINE通知メッセージ配信支援ツールにおける申請社数で業界シェアNo.1を獲得しています。

この実績の背景には、LINEヤフー社のTechnology Partnerを取得している点があります。これは技術力と信頼性の証明となっています。

導入企業は多岐にわたり、EC、保険、不動産、通信、インフラなど通知性が重視される業界で特に高い評価を得ています。顧客のLINE登録率が低い企業や、初回接点を強化したい企業にとって、確実な成果を生み出すパートナーとして選ばれています。

通知メッセージ配信ユーザーの3~5割が友だち追加するという高い転換率は、単なる通知配信にとどまらず、その後の顧客エンゲージメント向上まで設計されたhachidoriのノウハウの賜物といえます。

CRM/MAツールとLINEを連携させた統合施策を展開したいマーケティング担当者からも高い支持を得ており、”確実な一通目”から始まる顧客関係構築に貢献しています。

導入企業の成功事例

エフ・コードの支援により、多くの企業が成果を上げています。

もっとも注目すべき事例は、アイペット損害保険株式会社の成功事例です。ペット保険申込時の課題として、ペットの写真提出が必要にもかかわらず、写真未提出により契約が完了しないケースが多発していました。

hachidoriの通知メッセージ機能を活用し、「写真が未登録です」という通知を送付したところ、契約不成立率を約80%も削減することに成功。さらに、従来のSMS(1通12~13円)からLINE通知(1通数円)への切り替えでコスト削減も実現しました。

出典:hachidori公式サイト「LINEでのフォローで保険の契約不成立を約80%削減!」

特筆すべきは、友だち追加後のブロック率が2%以下という非常に低い水準を維持している点です。これは、通知内容が顧客にとって真に有益であることの証明といえます。

また、GUIシナリオ機能を活用したチャットボットによる保険料見積もりでは、CVR14.5%という高い成果を達成。非エンジニアでも運用できる設計により、マーケティング担当者が自走できる体制を構築しました。

ほかの業界でも、不動産業界では内見予約通知から始まる顧客育成プロセスの構築、カーディーラーでは試乗予約通知を起点とした購買促進など、業種特性に応じた活用が進んでいます。

これらの成功事例に共通するのは、hachidoriの「連携性と汎用性の高さ」を生かし、通知メッセージを単なる配信手段ではなく、顧客関係構築の起点として戦略的に活用している点にあります。

LINE通知メッセージを活用してビジネスを加速させよう

LINE通知メッセージは、適切に活用すれば顧客満足度向上とビジネス成長を同時に実現できる強力なツールです。友だち登録なしでリーチできる唯一の手段として、新規顧客獲得の可能性を大きく広げます。

申請手続きは複雑に見えるかもしれませんが、エフ・コードのような実績豊富な認定パートナーを活用すれば、スムーズな導入が可能です。特にhachidoriは、メッセージの作成や送信ができる管理画面を用意している点も大きな特徴です。非エンジニアでも自走できる環境を提供していますので、テンプレートAPIの活用と併せて、導入ハードルを大幅に下げています。

重要なのは、通知メッセージを単発の配信手段として捉えるのではなく、顧客とのコミュニケーション全体を設計する視点です。通知をきっかけに友だち追加を促し、その後のエンゲージメント向上につなげることで、真の価値が生まれます。

LINEのビジネス活用をさらに進めるなら、通知メッセージと併せてLINEマーケティングツールを活用しましょう。hachidoriのようなツールを使えば、セグメント配信、自動応答、効果測定、CRM連携など、より高度な顧客コミュニケーションが実現できます。業界シェアNo.1の実績と、アイペット損害保険のような具体的な成功事例が、その効果を証明しています。

まずは認定パートナーへの相談から始めてみてはいかがでしょうか。

▼株式会社エフ・コードでは、「hachidori」を提供しています。

hachidoriは、配信設定やタグ設計はもちろん、施策の提案・改善まで専任担当がサポートする
“成果直結型のLINEマーケティング支援ツール”です。

まずは機能や活用事例についてまとめた、サービス資料をダウンロードしてみてください。

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