LINE通知メッセージとは、企業が保有するユーザーの電話番号と、LINEに登録されたユーザーの電話番号を照合し、友だち登録していなくてもメッセージを送ることができる機能です。LINE通知メッセージは、公共性や必要性の高いメッセージの配信に限られ、広告目的のメッセージは配信されないのが特徴です。
LINE通知メッセージを利用すると、荷物の配送予定や公共料金の案内、航空機の遅延/欠航通知など、生活に役立つ情報をLINEで受け取ることができます。また、LINE通知メッセージは、電話番号認証やSMS認証を行うことで、安全性や信頼性も高めているため、安心です。
そこで今回は、LINE 通知メッセージについて、導入方法や機能、効果的な使い方を詳しく解説します。これから、LINEをビジネスに活用しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
LINE通知メッセージとは?ビジネス活用するメリットや注意点を解説
LINE通知メッセージとは、友だちになっていないユーザーに対しても重要性や必要性の高いメッセージを送ることができる機能です。
LINE通知メッセージをビジネスで活用するメリット
LINE通知メッセージをビジネスで活用するメリットとしては、以下のようなものがあります。
コスト削減につながる
メールやDMなどの配信コストや人件費を削減できます。
ユーザーの利便性が向上する
購入完了や発送完了などの通知をLINEで受け取れば、メッセージを見逃すことが少なくなります。
ブランドの認知・友だちの増加につながる
LINE公式アカウントの存在を知ってもらえる機会になり、友だち追加やID連携を促すことができます。
LINE通知メッセージをビジネス活用する際の注意点
LINE通知メッセージをビジネス活用する際の注意点としては、以下のようなものがあります。
広告配信できない
営利目的や広告目的のメッセージは配信できません。
審査が必要
LINE社の審査を通ってはじめて通知メッセージが利用できます。124
認定パートナーの選定が必要
通知メッセージのAPIに関しては、認定パートナーだけが行えます。
LINE通知メッセージの仕組みと流れ
LINE通知メッセージは、友だちになっていない企業のLINE公式アカウントから、生活に役立つ情報を個別に受け取ることができる機能です。
例えば、荷物の配送予定や公共料金の案内、航空機の遅延/欠航通知などがあります。
LINE通知メッセージの仕組みと流れは以下のとおりです。
- 企業が保有するお客さまの電話番号を基に、メッセージの送信リクエストをLINEのサーバーへ送信します。
- LINEのサーバーは、送信された電話番号と登録されているユーザーの電話番号を照合します。
- 電話番号が一致するユーザーのアカウントへLINE通知メッセージが送信されます。
- ユーザーはLINEのアプリでメッセージを確認できます。メッセージには企業のLINE公式アカウントのアイコンとバッジが表示されます。
LINE通知メッセージの配信条件と方法は以下のとおりです。
メッセージが配信される条件は、以下の3つを満たすことです。
- 企業から送信された電話番号と、同一の電話番号が登録されているLINEアカウントが存在すること。
- 当該LINEアカウントが、LINEアプリの設定で「LINE通知メッセージ」の受信を許可していること。
- 当該LINEアカウントが配信元企業のLINE公式アカウントをブロックしていないこと。
メッセージの配信方法は、企業がLINEの提供するAPIを利用して行います。
なお、LINE通知メッセージの受信設定と拒否方法は以下のとおりです。
受信設定は、LINEアプリ内の「設定」>「プライバシー管理」>「情報の提供」>「通知メッセージ」で行えます。ここで「LINE通知メッセージを受信」をONにすると、すべてのLINE通知メッセージを受信できます。
一方、受信拒否をする場合は、以下の2つの方法があります。
- 特定の企業のLINE通知メッセージを拒否したい場合は、その公式アカウントをブロックするか、トークルームから「通知オフ」にすることで、通知やメッセージの受信を止めることができます。
- すべてのLINE通知メッセージを拒否したい場合は、上記の受信設定で「LINE通知メッセージを受信」をOFFにするか、LINEアプリ内の「設定」>「通知」で「連動していないアプリ」をOFFにすることで、メッセージの受信を拒否できます。
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LINE通知メッセージの導入方法
LINE通知メッセージの導入方法は以下の通りです。
- LINE通知メッセージの利用は「認証済アカウント」に限られています。そこで、まずは認証済アカウントの申請を行い、認証を受けましょう。
- LINE通知メッセージは、LINE社の認定パートナーを通して利用できる機能です。そこで、認定パートナーを確認しましょう。
- 認定パートナー経由で「LINE通知メッセージの利用申請」「メッセージ内容のUX審査」を行います。UX審査では、メッセージの利用用途や配信項目が「 LINE通知メッセージUXガイドライン 」に沿っているかどうかを確認します。
- 配信ツールやシステムの選定/構築を行います。
- 配信開始後は、Webhookの配信完了イベントを利用して、メッセージの配信状況を確認しましょう。
LINE通知メッセージの料金は、1通あたり1円となっています。ただし、ユーザーは 1時間当たり1000回まで の通知しか受け取れないという回数制限があります。また、通知メッセージは営利目的や広告目的のものは送信できないため、注意しましょう。
LINE通知メッセージの機能と特徴
LINE通知メッセージの機能と特徴は、以下の通りです。
LINE通知メッセージの種類と用途
LINE通知メッセージの種類と用途は、LINEヤフー株式会社がユーザーにとって有用かつ適切であると判断したものに限定され、営利目的や広告目的のものは配信できません。
配信するメッセージの内容は「LINE通知メッセージUXガイドライン」に記載されている「メッセージの内容」のみ利用可能で、LINEヤフー社のUX審査を受ける必要があります。通知メッセージの利用用途には以下のようなものがあります。
- 予約・登録・申込完了通知
- 料金確定通知
- 購入完了・発送完了・支払い完了通知
- リマインド通知
- 障害通知
LINE通知メッセージのバッジと認証とは、LINE公式アカウントに付与されるアイコンのことです。LINE公式アカウントには、アカウント名の横に「緑色/灰色のバッジ」がついています。
緑色のバッジはLINEヤフー社が認定したアカウントに付与されるもので、LINE通知メッセージが届く可能性があります。一方、灰色のバッジはLINEヤフー社が認定していないアカウントに付与されるもので、LINE通知メッセージは届きません。そこで、友だち追加していないアカウントからメッセージを受信した際は、アカウント名とともにLINE公式アカウントのアイコンの有無や色を確認しましょう。
また、企業からメッセージの配信リクエストを受けた際、LINEに登録された電話番号と使用中の電話番号が一致しているか確認するため、電話番号認証を行う場合があります。
電話番号認証をする際には、SMSで受信した暗証番号を入力することで完了します。
電話番号の変更を行った場合、該当のLINE通知メッセージは送信されません。
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LINE通知メッセージの活用事例
LINE通知メッセージを活用することで、企業は以下のようなメリットを得ることができます。
- 配送・人件コストの削減
- 顧客の利便性・満足度の向上
- サービス認知・ロイヤリティの向上
LINE通知メッセージで成果を上げた企業の事例
LINE通知メッセージの活用事例としては、以下のようなものがあります。
ヤマト運輸株式会社
ヤマト運輸株式会社では、荷物配送の日時を通知メッセージで送り、再配達の減少やスムーズな受け渡しにつなげました。
東京電力エナジーパートナー株式会社
東京電力エナジーパートナー株式会社では、電気使用量や料金の確定通知を通知メッセージで送り、LINE公式アカウントの友だち数を約3.3倍に増やしました。
株式会社LIFULL
株式会社LIFULLでは、不動産情報サービス「LIFULL HOME’S」で、物件の問い合わせ完了や予約完了などの通知メッセージを送り、サービスの利用率を向上させました。
株式会社ジンズ
株式会社ジンズでは、オンラインショップで購入したユーザーに受注確認の通知メッセージを送り、友だち追加やID連携を促しました。
LINE通知メッセージで学べるポイントとヒント
LINE通知メッセージで学べるポイントとヒントとしては、以下のようなものがあります。
- 通知メッセージの利用用途は、ユーザーにとって有用かつ適切であるとLINE社が判断したものに限定されるため、配信するメッセージの内容やタイミングに注意すること。
- 通知メッセージを利用するには、LINE社の認定パートナー(LINE Biz Partner)経由での事前申請が必要で、送信するメッセージ内容も事前審査があること。
- 通知メッセージをきっかけに、LINE公式アカウントへの友だち追加やID連携を促すことで、ユーザーとの関係性を強化すること。
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LINE通知メッセージを効果的な使い方
LINE通知メッセージとは、友だちとして登録されていないユーザーに対しても、重要性や必要性の高いメッセージを配信できる機能です。
例えば、ECサイトでは購入完了や発送完了の通知、公共交通機関では予約や遅延の通知、インフラでは障害の通知などが可能です。
LINE通知メッセージの効果的な使い方については、以下のポイントがあります。
- メッセージのタイトルや冒頭文で開封されるかが決まるので、ユーザーが興味をひくような言葉を選ぶ
- 絵文字は使わず「テキスト一言型」でテキストを作る
- 少ない文字数で情報をコンパクトにまとめる
- 詳細情報を知りたくなるようなコピーを考える
- 受け手の気持ちになってみる
LINE通知メッセージの効果測定と改善については、Google Analyticsを利用する方法がおすすめです。
Google Analyticsでは、LINEからのサイトへの流入経路やセッション時間、直帰率、コンバージョンや売上金額などを計測できます。また、カスタムURLを活用することで、各種キャンペーンや流入元を分類・特定し計測することも可能です。
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