LINE公式アカウントを導入する法人や企業が増えてきました。しかし、まだ導入に至っておらず、今後導入するか決めかねている法人や企業もあるでしょう。
そこで本記事では、LINE公式アカウントができることを解説します。導入するメリットが運用にかかる手間や費用を超えるのか、判断する材料にしてください。
LINE公式アカウントとは?
LINE公式アカウントとは、幅広い年齢層が利用しているコミュニケーションアプリ「LINE」を使ったサービスのひとつ。
法人や企業のLINE公式アカウントをユーザーに登録してもらえると、その友だちに向けてメッセージを送れるようになります。登録ユーザーを「友だち」と表現するのが、LINE公式アカウントの特徴のひとつです。
LINEとLINE公式アカウントとの違い
LINEは、一般的に個人同士の友だちのあいだで利用されます。
対して、LINE公式アカウントは、法人や企業、店舗などが、個人のユーザーとやり取りをして自社の商品やサービスを利用してもらえるようにアピールするために利用されることが多くなっています。
LINE公式アカウントの料金プラン|無料でできること
LINE公式アカウントの料金プランは以下の通りです。
コミュニケーションプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額固定費(税別) | 0円 | 5,000円 | 1万5,000円 |
無料メッセージ通数(月) | 200通 | 5,000通 | 3万通 |
追加メッセージ料金(税別) | 不可 | 不可 | ~3円/通(追加メッセージの単価は配信数によって異なる) |
※2024年4月時点
LINE公式アカウントでは3つの料金プランが用意されています。コミュニケーションプランは、無料で利用できるため、手軽に始めやすいと言えるでしょう。
LINE公式アカウント管理者ができること
LINE公式アカウント管理者ができることは、主に以下の6つです。
- 複数ユーザーに対するメッセージ配信
- 1対1のコミュニケーション
- クーポンによる来店促進
- ショップカードによる再来店促進
- リッチメニューによる誘導
- LINE公式アカウントの友だち分析
それぞれについて解説します。
複数ユーザーに対するメッセージ配信
LINE公式アカウント管理者は、友だちにメッセージの一斉送信ができます。
たとえば、新商品が登場する場合、手間をあまりかけずにもともと自社商品に興味があって友だち登録している人達に向けて新商品をアピールすることができます。
さらに、LINE公式アカウントでは、年齢や性別、居住地などの属性に制限をかけたうえで、メッセージ送信することもできます。
たとえば、大阪府に新店舗ができるため、そのことを伝えたい場合、関西圏に住んでいる人達だけにメッセージ送信することも可能です。
多くの友だちがいる場合、一斉送信や属性を制限したうえでの送信などを適切に利用すると、手間をあまりかけずに多くの顕在顧客にアピールできるため、とても便利な機能のひとつだと言えるでしょう。
1対1のコミュニケーション
LINE公式アカウント管理者は、友だちと1対1のコミュニケーションをとることもできます。
たとえば、友だちが聞きたいことがあれば、LINE公式アカウントにメッセージを送ることができ、スムーズに疑問を解決できるようになっています。
1対1のコミュニケーションは、以下の2つに分けられます。
- 個別チャット
- 自動応答メッセージ
個別チャットとは、友だちからのメッセージに対して人間が確認して返信する機能のこと。電話問い合わせの場合、接客中で電話に出られないこともあるかもしれません。
その点、LINE公式アカウントの個別チャットなら、後からメッセージを確認して返信することもできます。
返信が可能な曜日や時間をあらかじめ伝えておくと、仮に返信が遅れても理解してもらえるでしょう。
対して、自動応答メッセージとは、友だちからのメッセージに対する返答を自動で送信できる機能のことで、「応答メッセージ」と「AI応答メッセージ」の2つがあります。
自動で返信してくれるため、運用の手間を大幅に削減することができます。しかし、どうしても単調な返信になってしまうため、友だちのニーズを完全に満たすものにならないこともあるかもしれません。
そのため、自動で返答する内容を適宜見直したり、個別チャットも併用したりする工夫が必要でしょう。
クーポンによる来店促進
LINE公式アカウント管理者は、クーポンを配布し、来店および再来店を促すこともできます。
クーポンは「一般的なクーポン」と「抽選によるクーポン」の2つがあります。
一般的なクーポンとは、来店時に、割引や無料、プレゼントなどのクーポンを提示してもらうことで特典を適用させるもの。
対して、抽選によるクーポンとは、抽選で当選した友だちのみに配布するクーポンのこと。
当選確率は1~99%のあいだで自由に変えることができ、当選者数の上限も設定可能です。「当たり」が出ると、抽選メッセージのリンクからクーポンページに転送される仕組みとなっています。
「クーポンがあるため来店した」という友だちは少なくないため、クーポン配布は有効な手段だと言えるでしょう。
ショップカードによる再来店促進
ショップカードとは、紙のポイントカードと同様に、来店や購入のたびにポイントを付与し、貯まったポイントによって特典があるというものです。
ポイントの付与は、LINE公式アカウントの管理画面から発行される専用QRコードを利用しておこないます。
たとえば、店舗内の壁やテーブルなどに専用QRコードを印刷したポスターを掲示することで、友だちが自分でポイントを受け取ることができるため、スタッフの手間を省くことができます。
ショップカードは、「持ってくるのを忘れた」という状況を防ぎ、友だち側のメリットも多くあります。
リッチメニューによる誘導
リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面最下部に固定表示される画像のこと。
画像をタップすると、自社サイトに遷移したり、クーポン表示ができたりするため、クリック率の向上が期待できます。
自社のことをよりたくさん知ってもらうために、リッチメニューは役立ちます。
LINE公式アカウントの友だち分析
LINE公式アカウント管理者は、友だちの傾向を分析することができます。
たとえば、友だちの年齢や性別、居住地などの属性データから、メッセージ配信の開封数やクーポンの使用ユーザー数などまで、分析することができるため、LINE公式アカウントの運用を見直して改善するのも簡単です。
LINE公式アカウントを効果的に運用するためのコツ
LINE公式アカウントを効果的に運用するためのコツを解説します。ポイントは以下の3つです。
- 友だちを増やす
- ブロックされないようにする
- 友だちの属性や行動を分析して改善する
それぞれについて深堀します。
友だちを増やす
まず、兎にも角にも友だちを増やすことに意識を向けましょう。そもそも友だち登録してもらえないと、メッセージを届けることができません。
友だち登録してもらうためには、店舗やホームページで案内したりLINE広告の友だち追加広告を利用したりするとよいでしょう。
大切なのが、友だちになるメリットをアピールすること。よくあるのが、友だち登録してもらえるとクーポンやプレゼントがもらえるというものです。友だち登録するメリットがないと、お客様はなかなか動いてくれません。
ブロックされないようにする
一度友だちになってくれても、その後ブロックされてしまうこともあります。
ブロックする理由は、メッセージ配信が多くて煩わしくなったからという理由も少なくありません。そのため、メッセージの配信頻度や配信時間、配信対象などを見定める必要があります。
▼下記の資料では、LINE公式アカウント運用のコツをわかりやすく解説しています。
- LINE公式アカウントのブロックとは
- LINE公式アカウントがブロックされる理由
- ブロックされないための運用方法
- LINE公式アカウントをブロックされないために
LINE公式アカウントを運用する際は、登録ユーザーからのブロックを極力減らすことが重要です。
本資料では、LINE公式アカウントがブロックされてしまう理由や、ブロックされない方法、運用の仕方を詳しく解説しています。ぜひ無料でダウンロードしていただき、貴社のLINE公式アカウントの運用にお役立てください。
友だちの属性や行動を分析して改善する
友だち登録者が増えてきたら、自社のターゲットと実際に友だちになってくれている人が合致しているか、メッセージの開封率は高いかなどを確認することをおすすめします。
友だちの属性が自社のターゲットと大きくずれていた場合、アプローチ方法を変える必要があるとも言えますが、新規開拓の可能性を示唆していることもあります。
今後の事業戦略を友だちに合わせて適宜修正を加えるとよいかもしれません。
LINE公式アカウントができることのまとめ
LINE公式アカウントは、メッセージ配信だけではなく、問い合わせ対応や来店促進など、適切に運用するとさまざまなメリットを享受できる便利な機能です。
LINE公式アカウントのコミュニケーションプランなら、無料で利用できるため、始めやすいのも魅力のひとつです。
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