飲食店経営者の皆さん、「集客にかかるコストを減らしたい」「もっとリピーターを増やしたい」と考えたことはありませんか?多くの飲食店がグルメサイトを活用していますが、そこには高い手数料や、一度きりの来店客が多いという課題がつきものです。
そこで注目したいのが、LINE公式アカウントを活用する方法です。LINEは日本国内で圧倒的な利用率を誇り、特に20代〜30代では9割以上が日常的に利用しています。このツールを活用すれば、効率よくお客様との関係を深め、常連化を促進することが可能です。
この記事では、LINE公式アカウントを最大限に活用して集客を増やし、売上をアップする具体的な方法をステップごとに解説します。
飲食店の集客とリピーター作りの現状
オンラインとオフラインの集客方法
飲食店の成功を左右する重要な要素の一つが「集客」です。お客様に選ばれるお店になるためには、まず「お店を知ってもらうこと」が欠かせません。その方法は実に多岐にわたりますが、大きく分類すると「オンライン」と「オフライン」の2つに分けることができます。それぞれに特徴があり、メリットもデメリットも存在します。自店に合った方法を見極め、効果的に組み合わせることで、効率よく集客とリピーター作りが可能になります。以下でその詳細を見ていきましょう。
オンライン集客
グルメサイト
グルメサイトは、飲食店にとって新規顧客を手軽に獲得できる便利な集客手段です。サイトを訪れたユーザーがその場で予約まで完了できる仕組みは、特にオンラインでの露出を増やしたい店舗にとって魅力的です。また、グルメサイト自体が広く認知されているため、知名度の低い店舗でも短期間で集客効果を得られるというメリットがあります。
しかし、その利便性には大きな課題も隠れています。まず、予約が成立するたびに発生する高額な手数料が利益を圧迫します。さらに、多くの店舗が利用するプラットフォームであるがゆえに、同業他店との激しい価格競争に巻き込まれる可能性が高まります。
割引クーポンや低価格メニューを出さざるを得ない状況が続けば、利益率の低下やサービスの質の維持が困難になることも少なくありません。加えて、グルメサイト経由で来店するお客様は一見客として終わりやすく、リピーター獲得への導線を独自に設計する必要がある点もデメリットです。
自社サイト
自社サイトを通じた集客は、店舗独自の魅力やサービスを直接発信できる点が最大の強みです。例えば、料理や店舗の雰囲気を写真や動画でアピールしたり、こだわりの素材やメニューの背景を丁寧に伝えることで、ブランド力を高めることができます。また、キャンペーンやイベント情報を自由に掲載できるため、柔軟なプロモーションが可能です。
しかし、自社サイトを運用するためには、専門的な知識が必要です。SEO対策やWebデザイン、さらにはアクセス解析を駆使した改善作業など、多岐にわたるスキルを習得しなければ十分な効果を得ることは難しいでしょう。そのため、多くの店舗がWeb制作会社に外注する選択肢を取りますが、この場合も高額な初期費用や運用費がかかるという壁に直面します。
オフライン集客
オフライン集客は、飲食店にとって昔から馴染み深い集客手法の一つです。中でも、チラシ配布やDM(ダイレクトメール)送付は、ターゲット層に直接アプローチできる点で非常に効果的とされています。
チラシ配布
店舗周辺地域へのチラシ配布は、ローカルエリアに住む潜在顧客にお店の存在を認知してもらう手段として有効です。特に新規オープン時や季節限定のキャンペーンを知らせる際には、紙媒体のインパクトが強く、目に留まりやすいというメリットがあります。しかし一方で、どれだけの人がチラシを見て来店したかを正確に測定するのは難しく、投下したコストに対する効果を把握しづらいのが課題です。また、紙媒体であるがゆえに内容を修正する柔軟性がなく、誤植があった場合やキャンペーン内容を急きょ変更する必要が生じた場合には対応が困難です。
DM送付
DMは既存顧客や潜在顧客の住所情報を活用して個別に送ることができるため、よりパーソナライズされたアプローチが可能です。たとえば、常連客に向けた感謝状や特別クーポンを送付することで、リピーターの増加が期待できます。ただし、郵送コストや印刷費がかかるうえ、受け取る側が内容に興味を持たなければそのまま捨てられてしまう可能性もあります。また、送付後にデザインや文言を修正することは不可能で、内容の改善には次回以降に反映するしかありません。
こうしたオンライン・オフラインの集客施策の課題を補い、より柔軟かつ効果測定が容易な方法として注目されているのが、LINE公式アカウントを活用したデジタルマーケティングです。
LINE公式アカウントの魅力
圧倒的な普及率と高い開封率
LINEは国内で多くの世代に利用されているため、幅広いターゲットにリーチできます。特に若年層から中高年層まで、飲食店の顧客層に直結するのが特徴です。
また、メールマガジンと比較して、LINEのメッセージは開封率が高く、顧客に情報を届ける確率が格段に上がります。スマホの通知機能を活かせるため、見逃されることが少なく、即効性があります。
LINEを活用した売上アップの3ステップ
ステップ1: 友だちを増やす
LINE公式アカウントを活用する第一歩は、「友だち」を増やすことです。友だちが増えるほど情報を届けられる範囲が広がり、売上向上の基盤が整います。
LINE公式アカウントの友だちを増やし再来店を促進、ファンになってもらう流れを効果的に作りだすことがポイントです。
予約完了時に友だち追加を促す
予約完了時に「LINEで予約内容を簡単に確認できます」といった便利さをアピールし、登録を促しましょう。電話番号がわかれば送付できる通知メッセージの活用や、予約完了画面に友だち追加のQRコードを表示したり、登録後に特典を付与する仕組みを取り入れるのが効果的です。
既存チャネルとの連携
メールマガジンやDMといった既存のコミュニケーション手段を活用し、LINE登録を促進します。DMやメルマガにはQRコードを必ず記載し、「登録すると次回使えるクーポンがもらえる」など、具体的なメリットを提示しましょう。また、ソーシャルメディアと連携し、登録キャンペーンを実施するのも有効です。
店舗内プロモーション
店舗内での訴求も欠かせません。レジ横やテーブル、店頭ポスターにQRコードを配置し、「LINE友だち限定のクーポン配布中!」と目立つように告知します。さらに、スタッフが来店客に直接声をかけて登録を促すと、効果は一層高まります。
ステップ2: 再来店を促進する
友だちとしてつながったお客様に対して、いかに再来店を促すかが次のステップです。LINEはタイムリーかつパーソナルなアプローチが可能なため、再来店を狙った施策を効率的に実施できます。
友だち限定クーポンの配布
「LINE友だちだけが使える」という特別感を演出することで、再来店の動機を高めます。クーポン内容は、ランチやディナーなどの時間帯に特化したものや、期間限定の特典を設けると効果的です。
新メニュー・イベント情報の配信
季節限定メニューや店舗イベントの情報をLINEで告知しましょう。たとえば、「この冬限定の特製鍋コース」や「来週末はライブ演奏開催」など、興味を引く内容を定期的に配信することで、来店意欲を刺激します。
タイムリーなメッセージ送信
来店を狙いたいタイミングに合わせてメッセージを送信します。たとえば、ランチタイム直前に「今日のおすすめランチプレート」、ディナータイム前に「本日限定の特別メニュー」を知らせることで、お客様が「行ってみよう」と思いやすくなります。
LINE経由での予約取得
LINEのリッチメニューなどからそのまま予約を取得し、LINE公式アカウントの友だちになっているユーザーの来店を促進します。
リッチメニュー等からそのまま予約画面に遷移し予約取得することで、リピーターの来店を促進することができます。
ステップ3: リピート・ファン化
お客様を単なる一度きりの利用で終わらせず、リピーター、さらには熱心なファンに育てることが最終ステップです。この段階では、LINEを活用してお客様との関係を深める施策が重要です。
リピート・ファン化の方法
口コミ依頼
来店後に「Googleレビューを書いていただいた方には次回使えるクーポンをプレゼント」といった依頼をLINEで送信しましょう。これにより、口コミが増加し、自然と新規顧客を呼び込むことができます。また、レビューを書いてもらうことでお客様の満足度を高める効果も期待できます。
ポイントカード機能の活用
LINEにはデジタルポイントカードを導入できる機能があります。紙のポイントカードと異なり紛失リスクがなく、貯めやすい仕組みが顧客のモチベーションを高めます。「ポイントを貯めると次回のデザート無料」など、特典を分かりやすく設定することで、リピート率を向上させましょう。
ユーザー参加型キャンペーン
抽選やクイズキャンペーンなど、LINE上で楽しめる仕掛けを用意することで、エンゲージメントを高めます。たとえば、「LINE友だち限定!抽選でお食事券が当たるキャンペーン」や、クイズに答えて特典をゲットできる企画を実施することで、楽しみながら常連客化を促進します。
まとめ
LINE公式アカウントは、飲食店が顧客との関係を強化し、リピーターを増やすための非常に効果的なツールです。友だちの獲得から再来店促進、ファン化に至るまで、段階的にアプローチすることで、顧客満足度を高めるだけでなく、店舗の収益性向上にもつながります。また、グルメサイトへの依存度を下げ、手数料の削減や他店との差別化を図れる点も大きな魅力です。
ぜひこの記事の内容を参考にして、LINE公式アカウントを活用した常連客づくりに挑戦してみてください。これにより、お店のファンを増やし、安定した集客基盤を築くことができるでしょう。
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