自社の商品やサービスの魅力をより伝えやすく、より使いやすくしたい人は、LINE公式アカウントを活用するのがおすすめです。
LINE公式アカウントの運用は、ただデータを集めるだけではなくは、適切な分析が求められます。
今回は、LINE公式アカウントの分析機能や成功のポイント、注意点などを詳しく解説します。
分析方法や成功のポイントを知ったうえで、どのような戦略を立てるか考えながら読んでみてください。
LINE公式アカウントのデータを分析するべき理由
LINE公式アカウントは、ただ集客して友達を増やすだけでは意味がありません。
公式アカウントに友だち登録してくれた顧客はあくまでも見込み顧客だからです。
見込み顧客とは、自社の商品・サービスに関心があり、今後商品を購入する可能性がある顧客を指します。
つまり公式アカウントは、友だち登録してもらってからがスタートということ。
アカウントの中でクーポンの発行や商品の魅力の発信を進めることで、友だち登録した見込み顧客に購入を促す必要があるのです。
LINE公式アカウントは、友だちの登録数やクリック率などを確認できます。
分析したデータを活用して、登録者の属性や行動パターンを把握することで、ターゲットに合わせたコンテンツを提供できるでしょう。
LINE公式アカウントの分析機能を一覧で紹介
ここでは、LINE公式アカウントの分析機能を一覧でまとめました。
項目 | 分析できるデータ |
友だち | 友だち追加数ターゲットリーチ数(ブロックしてない+属性の推定が可能なユーザー)ブロック数属性追加経路 |
プロフィール | プロフィールの表示された回数プロフィールを表示したユーザー数レビュー内容 |
メッセージ通数 | メッセージ通数(有償・無償) |
メッセージ配信 | 開封数クリックユーザー数(動画や音声の)再生開始ユーザー数(動画や音声の)再生完了ユーザー数開封率クリック率コンバージョン率カスタムコンバージョン |
ステップ配信 | メッセージ配信数ステップ開始ユーザー数クリック数ステップ完了ユーザー数 |
あいさつメッセージ | インプレッション(表示)数クリック数(リンクがある場合) |
リッチメニュー | クリック数クリック率 |
チャット | 手動応答:チャット機能で手動で回答したメッセージ数自動応答:応答メッセージに自動返信した配信数 |
LINE VOOM | 投稿のインプレッション・クリック・リアクション・コメント数フォロワー数 |
クーポン | 開封者数使用ユーザー数 |
ショップカード | 発行数使用ユーザー数 |
予約 | LINEを経由した予約数来店数キャンセル数 |
引用:[LINEヤフー for business]
LINE公式アカウントで分析できるデータの数は、多種多様であることが分かります。
それぞれのデータで何が得られるかを把握したうえで、定期的に数値を確認・分析することが大切です。
LINE公式アカウントの分析を成功させるポイント
LINE公式アカウントの分析は、どのように進めるのが良いのでしょうか?
ここでは運用のポイントを成功させるための3つのポイントを解説します。
- 分析した数値を元に仮説を立てる
- ABテストなどで仮説を検証する
- ターゲットを絞って配信を進める
それぞれ詳しく見ていきましょう。
分析した数値を元に仮説を立てる
LINE公式アカウントでは、さまざまなデータの測定が可能です。
まずは測定したデータから、仮説を導き出すことが重要です。
たとえばメッセージの開封率の低下が見られた場合、「配信時間が不適切である」という仮説を立てられます。
仮説を立てることで、「配信時間を変える」という次に行うべきアクションの方向性が明確になるでしょう。
仮説を立てる際は、複数の要因を分析したうえで考慮することが大切です。
ABテストなどで仮説を検証する
仮説を立てたあとは、ABテストや多変量テストなどで仮説が合っているかを検証する必要があります。
ABテスト | A・Bの2種類のテストを行い、どちらが多くの成果を上げられるかを検証する |
多変量テスト | 複数の要素を組み合わせて、どのパターンが一番効果があったかを比較検証する |
たとえば「配信時間が不適切だ」という仮説を立てた場合、配信時間を変えて2つのグループにメッセージを送り、それぞれの開封率を比較します。
検証により仮説の立証ができれば、対策や次のステップを用意できるため、運用も成功につながるでしょう。
ターゲットを絞って配信を進める
分析結果によっては、新たにターゲットを絞った配信を進める方法も効果的です。
LINE公式アカウントには、セグメント配信(絞り込み配信)という、年齢層や性別、過去の行動履歴などでセグメント分けして配信する機能があります。
たとえば分析によって登録した顧客に20代女性が多いことが分かった場合、ターゲットに向けて優しい色味のデザイン設計や、女性向けの割引に特化したクーポン配信もできるでしょう。
ターゲティングの精度を上げることで、商品購入やクーポンの利用率なども向上が期待できます。
LINE公式アカウントの運用だけでなく、自社のサイトやサービスの利用を効率化したい人はツールの導入がおすすめです。
株式会社エフコードでは、CX領域のデータ解析・ノウハウを軸にしたデジタルマーケティング・セールス支援を行っています。
Webサイト上で成約をスムーズに進める導線を作ったり、公式LINEアカウントを使って長期的で継続的なコミュニケーションを実現するための機能を用意しています。
幅広い業界で活用できるツールが揃っているため、まずはご相談・資料請求をご検討ください。
LINE公式アカウントの分析機能を使う際の注意点3選
ここからはLINE公式アカウントの分析機能を使って運用したい人に向けて、3つの注意点を解説します。
- 分析結果の反映日数や確認可能時間は種類によって異なる
- 登録者の個別の名前は分析画面で表示できない
- 予約の分析は予約サービスとの連携が必要
それぞれ詳しく見ていきましょう。
分析結果の反映日数や確認可能時間は種類によって異なる
LINE公式アカウントの分析結果の反映には、時間差があることを理解しておく必要があります。
データの種類によって処理時間が異なります。
項目 | 計測頻度 | 集計完了日 |
プロフィール | 1日に1回 | 翌々日正午ごろ |
ステップ配信 | 1日に1回 | 翌日正午ごろ |
メッセージ配信 | 1日に複数回 | ー |
クーポン | 1日に1回 | 翌日正午ごろ |
LINE VOOM | 1日に複数回 | ー |
引用:[各指標の値の確認が可能なタイミング]
メッセージの開封率は1日に複数回反映されますが、クーポンのデータの反映は翌日です。
各指標の更新タイミングを把握し、適切なタイミングで分析を行いましょう。
登録者の個別の名前は分析画面で表示できない
LINE公式アカウントでは、プライバシー保護の観点から個人を特定できる情報は表示されない点を理解しておきましょう。
性別や年齢などの属性情報は見られますが、名前や連絡先は見ることができません。
より詳しい情報の分析をしたい人は、外部ツールの導入が必要になるでしょう。
LINE公式アカウントの分析では、匿名化されたデータを基に、全体的な傾向を分析することが重要です。
予約の分析は予約サービスとの連携が必要
LINE公式アカウントの中で、サービスの予約を進めることが可能です。
しかし、予約サービスの利用率などのデータの収集を行うには、外部サービスとの連携が求められます。
予約管理システムと連携することで、予約率や顧客属性の分析が可能になります。
たとえば株式会社エフコードが提供するhachidoriというサービスを活用すれば、LINE内での決済や予約・日時登録が可能です。
自社に合った連携サービスを見つけるためにも、自社の目的と求めている機能を把握し、ツールとの相性を十分に考慮しましょう。
分析から運用まで一括管理をしたいなら株式会社エフコードがおすすめ
今回は、LINE公式アカウントの分析方法として、分析の種類や成功のポイント、注意点を解説しました。
LINE公式アカウントは、友だち登録数を増やしてからがスタートです。
どんな人が登録しているのか、閲覧する時間はいつかなど、細かなデータを集めることで、より多くの人に届く配信や企画ができるでしょう。
分析を進めるには、仮説と検証を繰り返すことが重要です。
LINE公式アカウントの分析や運用を自分だけで進めるのは大変、と考える人は外部ツールの導入を検討してみましょう。
株式会社エフコードは、 Web接客ツールやLINE公式アカウントを活用して新規顧客の獲得から運用までをサポートします。
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