UI/UXデザインの原則|ユーザー満足度の高いWebサイトやアプリの設計方法を解説

UI/UXデザインの原則とは、ユーザーの視点からウェブサイトやアプリを設計するための基本的なルールのことです。UI/UXデザインの原則に従うことで、ユーザーのニーズや目的に合わせた、使いやすく魅力的なインターフェースを作ることができます。

UI/UXデザインの原則は、単に美しさや機能性だけではなく、ユーザーの感情や行動にも影響を与える重要な要素です。

ユーザー満足度の高いウェブサイトやアプリは、ユーザーにとって価値のある体験を提供し、信頼や忠誠を築くことができます。

そこで今回は、UI/UXデザインの原則と、ユーザー満足度の高いWebサイトやアプリの設計方法を解説します。これからWebサイトやアプリの構築や改善をしようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

UI/UXデザインとは?

UI/UXデザインとは、ユーザーがサービスや製品を利用する際に感じる「見た目」と「操作性」のバランスを考えたデザインのことです。

UIは、ユーザーインターフェース(User Interface)の略で、画面やボタンなどの「接点」を指します。一方、UXは、ユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略で、ユーザーがサービスや製品を通して得られる「体験」や「満足度」を指します。

UIとUXはひとくくりで語れることも少なくありませんが、上記の通り意味はそれぞれ異なります。

しかし、良いUIが良いUXにつながるという点では、UIとUXは表裏一体と捉えることもできるでしょう。

例えば、ボタンの配置が良くてわかりやすいWebサイトはユーザーの満足度が高いと言えます。

ユーザーとサービスや商品をつなぐ接点を使いやすかったりわかりやすかったりするようにした場合、ユーザーの体験や満足度が上がり、より良いUXになったと言えるでしょう。

UI/UXデザインの重要性

UI/UXデザインの重要性は、以下の3つの観点から考えることができます。

  • ユーザー観点
  • ビジネス観点
  • デザイナー観点

それぞれについて詳しく解説します。

ユーザー観点

UI/UXデザインは、ユーザーがサービスや製品を利用する際に感じる「見た目」と「操作性」のバランスを考えたデザインのことです。

ユーザーは、自分の目的やニーズに合ったサービスや製品を求めています。UI/UXデザインが優れていれば、ユーザーはサービスや製品を使いやすく、楽しく、快適に感じることができるでしょう。

反対に、UI/UXデザインが悪ければ、ユーザーはサービスや製品を使うのに苦労したり、不満や不安を感じたり、離脱したりする可能性があります。

このように、UI/UXデザインは、ユーザーの満足度やロイヤルティを高めるために重要な要素の1つです。

ビジネス観点

UI/UXデザインは、サービスや製品の価値を高めることで、ビジネスにも影響を与える可能性があります。

UI/UXデザインが優れていれば、サービスや製品の利用者数や売上が増えたり、口コミや評判が良くなったり、ブランドイメージが向上したりする可能性があります。

反対に、UI/UXデザインが悪ければ、サービスや製品の利用者数や売上が減ったり、口コミや評判が悪くなったり、ブランドイメージが低下したりする可能性が高まるでしょう。

このように、UI/UXデザインは、ビジネスの成果や競争力を高めるためにも重要な要素です。

デザイナー観点

UI/UXデザインは、デザイナー自身や、他者への信頼性と評価を高めることができる要素です。

UI/UXデザイナーは、全体的なUX戦略から具体的なUI作成までを、総合的に担当するデザイナーです。そのため、自身が多くの知識や技術を身につけておく必要がありますし、他者からも高く評価されやすくなります。

また、戦略的なUXデザインとプログラミングまでを一貫してできるような人材は、海外で「ユニコーン・デザイナー」と呼ばれており、その希少さも魅力です。

このように、UI/UXデザインは、デザイナーのスキルやキャリアを高めるためにも重要な要素です。

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UI/UXデザインの原則とは?7つの基本原則を解説

UI/UXデザインの原則とは、ユーザーがウェブサイトやアプリなどのインターフェースを使う際に、快適で効果的な体験を得られるようにするための考え方や方法です。

以下では、UI/UXデザインの代表的な7つの基本原則を解説します。

  • ①一貫性
  • ②シンプルさ
  • ③視認性
  • ④直感性
  • ⑤フィードバック
  • ⑥アクセシビリティ
  • ⑦感情

UI/UXデザインの原則1:一貫性

一貫性とは、ユーザーがWebサイトやアプリなどのインターフェースを使う際に、同じような見た目や操作性、振る舞いを期待できるようにすることです。

一貫性のあるUI/UXデザインは、ユーザーにとって使いやすく、信頼できるものになります。

また、一貫性のあるUI/UXデザインは、最小限のアクションでユーザーのタスクを実行可能です。

一貫性のある中で、他の要素よりも大きなサイズだったり明るい色だったりする場合、より人間の目につき、直感的に操作しようとします。

一貫性を保つためのポイント

一貫性を保つためのポイントは以下の3つです。

  • ブランディング要素を統一する
  • UIコンポーネントを標準化する
  • コンテンツを整理する
ブランディング要素を統一する

ロゴ、色、フォント、画像などのブランディング要素は、製品のアイデンティティを表現するものです。これらの要素は、製品のすべてのページや画面で一貫して使用する必要があります。ブランディング要素の統一は、ユーザーに製品の印象を強化し、覚えてもらうことにつながります。

例えば、「このブランドと言えば黒」というように印象付けることでブランディングをより強固にすることもできるでしょう。

UIコンポーネントを標準化する

ボタン、フォーム、メニュー、アイコンなどのUIコンポーネントは、ユーザーがインターフェースとやりとりするための要素です。これらのコンポーネントは、サイズ、形、色、配置、動作などの観点で標準化する必要があります。

UIコンポーネントの標準化は、ユーザーにインターフェースの使い方を学習させ、操作の効率を高めることにつながります。

コンポーネントは、まるでレゴブロックの組み合わせのようなものです。単体ではほとんど意味をなさずとも、複数を組み合わせることで大きなものを作り上げられます。

コンテンツを整理する

テキスト、画像、動画などのコンテンツは、ユーザーに情報や価値を提供するものです。

これらのコンテンツは、構造、言語、スタイルなどの観点で整理する必要があります。コンテンツの整理は、ユーザーに情報を伝えやすく、理解しやすくすることにつながります。

ユーザーのニーズや目的を考えながら、様々なコンテンツの組み合わせを考えてみてもよいでしょう。

コンテンツの構造や属性が整理されている場合、いろんな組み合わせが思いつき、運用しやすく工夫することもできます。

一貫性のあるUI/UXデザインの事例

一貫性のあるUI/UXデザインの事例としては、AppleやGoogleなどの有名なブランドのWebサイトやアプリが挙げられます。これらのブランドは、自社のデザインガイドラインやデザインシステムを作成し、製品のUI/UXデザインに適用しています。

これにより、ユーザーはどの製品を使っても、同じブランドのものだと感じることができるでしょう。その結果、「使い慣れているから」という理由で同ブランドの製品を使い続けてくれるユーザーも現れます。

UI/UXデザインの原則2:シンプルさ

シンプルさとは、ユーザーがWebサイトやアプリなどのインターフェースを使う際に、必要な情報や機能だけを提供し、余分なものを省くことです。シンプルさのあるUI/UXデザインは、ユーザーにとって分かりやすく、操作しやすいものになります。

シンプルさを実現するためのポイント

シンプルさを実現するためのポイントは以下の3つです。

  • 目的やターゲットを明確にする
  • 優先順位をつける
  • シンプルなレイアウトを作る
目的やターゲットを明確にする

デザインする前に、インターフェースの目的やターゲットユーザーを明確にすることが大切です。目的やターゲットに合わない情報や機能は、ユーザーにとって不要なものになります。目的やターゲットを明確にすることで、必要なものと不要なものを区別しやすくなるでしょう。

不要な要素を取り払うことによってデザインが洗練されてより使いやすいWebサイトやアプリになります。

優先順位をつける

必要な情報や機能を洗い出したら、それらに優先順位をつけることが重要です。優先順位をつけることで、ユーザーにとって重要なものを目立たせたり、アクセスしやすくしたりすることができます。優先順位をつける際には、ユーザーのニーズや行動を分析することが役立ちます。

1ページごとにユーザーに対して「何を伝えたいのか」を優先順位をつけて明確に提示するようにしましょう。そのために、短いコピーや印象的なアイコンを使ってもよいでしょう。ユーザーにメッセージがダイレクトに伝わる工夫をします。

シンプルなレイアウトを作る

情報や機能の配置や整理にもシンプルさを求めることが必要です。シンプルなレイアウトとは、ユーザーが一目で理解できるようなものを指します。

シンプルなレイアウトを作るためには、グリッドや階層、余白などのデザイン要素を効果的に使うことが大切です。

また、色の情報量は思いのほか大きいため、受け手が色によって迷ってしまうことのないよう、シンプルな配色を心掛ける必要もあります。

シンプルなUI/UXデザインの事例

シンプルなUI/UXデザインの事例としては、GoogleやMediumなどのウェブサイトやアプリが挙げられます。

これらのサイトやアプリは、ユーザーにとって必要な情報や機能だけを提供し、余分なものを省いているのが特徴です。また、レイアウトやデザインもシンプルで、ユーザーにとってわかりやすく、操作しやすいものになっています。

コンテンツとコンテンツの間にある余白は「ホワイト」と呼ばれますが、必ずしも「白」である必要はありません。

Webサイトやアプリの全体の色に合わせて余白の色も変えるとよいでしょう。ホワイトを適切に使うことで視覚的に理解しやすいWebサイトやアプリになります。

UI/UXデザインの原則3:視認性

視認性とは、ユーザーが画面上の情報を見やすく理解できるかどうかを表す指標です。視認性が高いと、ユーザーはサイトやアプリケーションを使いやすく、満足度やロイヤルティが高まります。

反対に、視認性が低いと、ユーザーはWebサイトやアプリに不快感や混乱を感じ、離脱率が上がります。

視認性を高めるためのポイント

視認性を高めるためのポイントは以下の通りです。

  • フォントサイズやフォント種類などの文字デザインを適切に選ぶこと
  • 色彩やコントラストなどの色彩設定を適切に行うこと
  • タイトルや見出しなどの重要な情報を目立たせること
  • 画像やアイコンなどの視覚的な要素を効果的に配置すること
  • ボタンやリンクなどの操作要素をわかりやすく提示すること

また、ユーザビリティにおける視認性とは、ターゲットとなるユーザーが最もわかりやすいと感じるデザインのことを指します。

例えば、ターゲットとなるユーザーが50~60代の場合、一般的に20代が心地よいと見ているフォントサイズより少し大きくする工夫を行うこともあります。

Webサイトを作るときは、自身や周りの人の感性に囚われず、ターゲットとなるユーザーにとって視認性の高いデザインを目指しましょう。

「デザイン性が高い=視認性が高い」とは限りません。

視認性の高いUI/UXデザインの事例

視認性の高いUI/UXデザインの事例としては、LINEを挙げることができます。

多様なスタンプ機能でユーザーとコミュニケーションを取ることができるLINEアプリでは、スタンプをワンタッチで送れるため、操作性が高く、視認性が高いのが特徴です。また、スタンプは色々な種類があるため、ユーザーが自分好みにカスタマイズできるのも魅力です。

UI/UXデザインの原則4:直感性

直感性とは、ユーザーが製品やサービスを使う際に、自然な流れや操作方法で目的を達成できるようにすることです。直感性が高いと、ユーザーが操作に疲れにくく、満足度やエンゲージメントも高まります。

直感性を向上させるためのポイント

直感性を向上させるためのポイントは以下の通りです。

  • ユーザーのニーズや期待を理解する
  • ユーザーに共感する
  • ユーザーにフィードバックする
  • ユーザーに教育する

それぞれについて詳しく解説します。

ユーザーのニーズや期待を理解する

ユーザーが何をしたいのか、どのような情報や機能を求めているのかを把握することで、最適なデザインを提供できます。

近年は、多くのデータを簡単に得られるため、ユーザーのニーズや期待を理解することは難しくないでしょう。また、これらの情報はユーザーの興味を引くためのコンテンツ作成にも活用できます。

ユーザーに共感する

ユーザーの立場に立って考えることで、彼らが使いやすいと感じるデザインを作ります。

例えば、色や形形状、フォントなどの視覚的要素だけでなく、音声や動画などの非視覚的要素も重要です。

ユーザーのニーズや期待に対して誠実に応えて、誘導しましょう。ユーザーのことを念頭に置き、彼らの様々な反応を記録および観察して、ユーザーに共感します。

ユーザーにフィードバックする

ユーザーが製品やサービスを使っている間に、彼らの行動や反応を観察し、必要に応じてデザインを修正しましょう。

例えば、ボタンやリンクがクリックされたかどうか、入力欄が空白かどうかなどです。

基本的に、色や形、遷移など、あらゆることに普遍性は存在しています。そのため、「今まで見たことがない」というものは作らないようにするのが大切です。

その普遍性は、1人だと担保することが難しいこともあるため、複数のユーザーのレビューを参考にするとよいでしょう。

ユーザーに教育する

ユーザーが製品やサービスの使い方を学べるようにすることで、彼らが自信を持って操作できるようにします。例えば、マニュアルやチュートリアルなどのコンテンツを提供したり、アイコンやアラートなどのインジケーターを表示したりします。

現在の状態を表すことで、ユーザーが迷いなく安心して使える体験を作りましょう。「一度使ったことがある機能は、次も問題なく使用できるだろう」という安心感が使いやすさにもつながります。

他には、何か変化が起きた際は、ユーザーにフィードバックを返して「Aというアクションを起こしたらBになる」ということを学んでもらうことも重要です。

直感的なUI/UXデザインの事例

直感的なUI/UXデザインの事例として、動画配信サービスであるNetflixを挙げることができます。

Netflixでは、映画・ドラマ・アニメ・バラエティ・ドキュメンタリーという豊富なジャンルから様々なコンテンツを提供しています。

これらはユーザーが自分の興味や嗜好に合わせて選択できるように設計されており、直感的で使いやすいUI/UXデザインと言えるでしょう。

UI/UXデザインの原則5:フィードバック

フィードバックとは、ユーザーが起こしたアクションに対して何らかのシグナルを提供することです。

フィードバックは、ユーザーが操作の結果や状態を理解しやすくするために重要な役割を果たします。

フィードバックがない場合、ユーザーは自分が行ったアクションが完了したのか不安になります。フィードバックは、画面上の変化だけではなく、音や振動でも行うことができます。

代表的なものが、決済アプリ「PayPay」です。画面上の変化だけではなく、音によっても処理が完了したことを知らせています。

フィードバックを提供するためのポイント

フィードバックを提供するためのポイントは以下の通りです。

  • 適切なタイミング
  • 明確で具体的
  • 視覚的で直感的
  • 一貫性と統一性がある

それぞれについて詳しく解説します。

フィードバックを適切なタイミングで行うこと

ユーザーが操作を終えた直後や、操作に失敗した直後などにフィードバックを返すのが適切です。「なぜこのフィードバックが返ってきたのか」ということをわかりやすく伝えます。

フィードバックは明確で具体的であること

ユーザーが次に何をすべきか、どうなったか、などを明確かつ具体的に示すことが重要です。

ユーザーは、操作が終えたのかどうかが気がかりであることが多いため、「正常に処理されて完了した」という場合であれば、そのことをわかりやすく伝えましょう。

フィードバックは視覚的で直感的であること

ユーザーが操作の結果や状態を視覚的に把握しやすくすることが重要です。

目立たせる場所とそうでない場所を明確にして、強弱をつけることによって、ユーザーに知ってほしい情報をしっかり伝えます。

視覚的で直感的に把握するためのルール作りも必要です。最も一般的なのは、Webサイトやアプリの配色ルールです。見やすいからと言って、ページごとに色の意味を変えてしまうと、ユーザーが直感的に操作するのが難しくなってしまいます。

フィードバックに一貫性と統一性を保つこと

同じ操作や画面に対して同じようなフィードバックを提供することで、ユーザーが混乱しないようにします。

例えば、iPhoneでは認証の成功の可否を異なる振動でフィードバックしています。一貫性と統一性を持たせることで、より直感的に認識しやすくなるでしょう。

フィードバックのあるUI/UXデザインの事例

フィードバックのあるUI/UXデザインの事例としては、オンラインストアで商品の注文手続きを行う際に、カートに追加した商品の数量や合計金額を画面上部に常に表示することで、ユーザーが注文内容を確認しやすくするといったデザインなどが挙げられます。

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UI/UXデザインの原則6:アクセシビリティ

アクセシビリティとは、すべての人が情報やサービスにアクセスできるかを意識して設計することです。幅広いユーザーにとっての利用しやすさを表します。

例えば、年齢や性別、健康状態などにかかわらず様々なユーザーにとって利用しやすいWebサイトやアプリは、アクセシビリティが高いと考えられます。

アクセシビリティを考慮することで、ユーザーの満足度や利便性を高めることができるため、無視できない要素です。

アクセシビリティを考慮するためのポイント

アクセシビリティを考慮するためのポイントは以下の通りです。

  • ユーザーの属性やニーズを把握する
  • デバイスや環境に応じた対応をする
  • デザイン要素の可視性や操作性を確保する
  • デザイン要素の一貫性や統一性を保つ

それぞれについて詳しく解説します。

ユーザーの属性やニーズを把握すること

ユーザーの属性やニーズを把握することは重要です。

例えば、Webサイトやアプリによっては、視覚障害者や高齢者など、特定のユーザーに配慮したデザインを強く意識する必要があるかもしれません。

デバイスや環境に応じた対応をすること

デバイスや環境に応じた対応をとりましょう。例えば、視覚障害者向けの音声入力といった様々な入力方法に対応したデザインを行う必要もあります。

デザイン要素の可視性や操作性を確保すること

デザイン要素の可視性や操作性を確保しましょう。例えば、文字や画像などのコンテンツが見やすく、タップしたりスワイプしたりして直感的に操作できるようにするとアクセシビリティが高まります。

デザイン要素の一貫性や統一性を保つこと

デザイン要素には、一貫性や統一性を持たせましょう。例えば、色やフォントなどの視覚的要素が統一されていると使いやすくなります。

特に、操作画面やボタンなどは、配色によって使いやすさが大きく変わりやすいでしょう。具体的には、重要なボタンのみ他と異なる色にすると、対象のボタンのみを目立たせることが可能です。

青色や水色などの寒色を基調とした知的で整然としたWebサイトやアプリでは、赤色が非常に目立つでしょう。注意させたい項目で赤色を活かしてください。

アクセシブルなUI/UXデザインの事例

アクセシブルなUI/UXデザインの事例としては、契約時などの個人情報を登録する際に、エラーメッセージ画面でエラーの原因や解決方法を視覚的に示すことで、ユーザーがエラー内容を理解しやすくするデザインなどが挙げられます。

例えば、住所はすべて全角で入力しなければいけないのに半角で入力されている場合、ミスがある「住所」を目立たせることで、何が理由で正常に登録できていないか理解してもらえるでしょう。

この際に提示するアラートも「入力ミスがあります」ではなく「住所はすべて全角で入力してください」と表示させるほうが、スムーズに理解を促すことができるはずです。

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UI/UXデザインの原則7:感情

感情とは、人間が物事に対して抱く心理的な反応のことです。感情は、人間の行動や判断に大きな影響を与えます。例えば、喜びや興奮はユーザーの注意力や記憶力を高めたり、怒りや恐怖はユーザーの注意力や記憶力を低下させたりします。また、感情はユーザーの満足度や忠誠度にも関係する重要な要素です。例えば、ユーザーが自分の好みに合った商品やサービスを提供されると、感謝や信頼を感じてリピートする可能性が高まります。

感情をデザインするためのポイント

感情をデザインするためのポイントは、以下の通りです。

  • ユーザーのニーズや目的を明確にする
  • ユーザーにとって価値あるメリットや魅力を伝える
  • ユーザーにとって不快な要素やストレス要因を排除する
  • ユーザーにとって楽しくて興味深い体験を提供する
  • ユーザーにとって安心できる信頼性や安全性を示す

例えば、業務システムを利用する場合、ただ単に操作するだけで無機質な感情になってしまい、不快感やストレスを感じてしまうかもしれません。

しかし、「楽しい」と思えるコンテンツを用意することでユーザーの感情に触れ、作業が進む、または気持ちよく働けるなどの価値が生まれます。

感情的なUI/UXデザインの事例

感情的なUI/UXデザインの事例としては、Amazonのオンラインショッピングサイトが挙げられます。Amazonはオンラインショッピングサービスでありながら、ユーザーに自分だけのオリジナル商品ページを作成してもらうことで、「自分だけの商品」へと誘導します。これにより、ユーザーのニーズや目的に合わせた商品情報や価格比較などの提供を行い、ユーザーの満足度や忠誠度を高めています。

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  • UX/UIを改善するプロセス
  • UX改善を成功させるポイント
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UI/UXデザインの原則のまとめ

このように、UI/UXデザインの原則に沿ってWebサイトやアプリ、サービスを構築することで、ユーザーの満足度や忠誠度を高めることが可能です。

近年は、インターネットの急速な普及により、市場競争が激化しています。このような状況下で、もしUI/UXデザインの原則を無視した状態で様々なサービスを作ったとしても、成功する確率は限りなく低くなるでしょう。

そこでこの記事を参考にして、ユーザーが使いやすく、さらに魅力的なWebサイトやアプリ、サービスの構築を目指しましょう。

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