ホームページからの問い合わせを増やすためには、ただ訪問者数を増やすだけでは不十分です。
多くの企業が直面する課題は、訪問者を「問い合わせ」へと結びつける仕組みを十分に整えられていないことです。
本記事では、具体的に問い合わせを増やすための改善ポイントを解説します。
フォームの最適化や、訪問者が次の行動を取りやすくする工夫、信頼感を高めるコンテンツ作成、役立つツールなど、実践しやすい施策をご紹介します。
ホームページからの問い合わせを増やしたい方は、ぜひ参考にしてください。
なぜホームページからの問い合わせが増えないの?
ホームページからの問い合わせが少ない原因は、多くの場合、情報設計とユーザビリティに課題があります。
具体的な理由には、以下のようなものが挙げられます。
- サービス内容が正しく伝わりにくい
- 問い合わせのハードルが高すぎる
- 自社の強みや実績が伝わっていない
それぞれ詳しく説明します。
サービス内容が正しく伝わりにくい
ホームページからの問い合わせが増えない原因の一つは、サービス内容が正しくユーザーに伝わっていない点です。
多くの企業のホームページでは「高品質な」「革新的な」といった抽象的な表現や業界特有の専門用語が多用され、サービスの具体的な内容や価値が分かりにくくなっています。
特にBtoB企業の場合、技術的な説明に偏りがちで、実際にどんな課題が解決できるのかがユーザーに伝わっていません。
例えば「クラウドベースの統合ソリューション」という説明だけでは、具体的にどんな業務改善ができるのか、どんな課題が解決できるのかが不明確です。
そのため、ユーザーはサービスの実態を理解できず、問い合わせを躊躇してしまいます。
サービス内容を正しく伝えるためには、抽象的な表現を避け、具体的な機能や活用シーン、期待できる効果を明確に示すことが大切です。
問い合わせのハードルが高すぎる
ホームページからの問い合わせが増えない二つ目の原因は、問い合わせのハードルが高すぎることです。
多くのホームページでは、問い合わせフォームに必要以上の入力項目を設けていたり、問い合わせ後の流れが不明確だったりします。
特にBtoB企業の場合「詳細な見積もりが必要になるのでは」「営業からの執拗な連絡が来るのでは」などの不安から、問い合わせに至りません。
よく見られる例として、会社名や部署名、役職、電話番号、メールアドレス、問い合わせ内容など、10項目以上の入力を求めるフォームがあります。
また「お気軽にお問い合わせください」と書かれているのに、想定予算や導入時期まで尋ねるケースもあります。
問い合わせを増やすためには、最小限の入力項目にとどめ、問い合わせ後の流れを明確に示すことで、ユーザーの不安は負担を軽減できるでしょう。
自社の強みや実績が伝わっていない
ホームページからの問い合わせが増えない原因の一つに、自社の強みや実績が効果的に伝わっていないことが挙げられます。
多くのサイトでは「選ばれる理由」のような形で強みを掲載していますが、具体的なエビデンスが不足しているケースが目立ちます。
導入実績や具体的な成果が示されていない場合、特にBtoB取引では信頼性の面で大きなマイナスとなるでしょう。
例えば「年間200社への導入実績」「導入企業の97%が契約を更新」「業界シェアNo.1」といった具体的な数値や、実際の導入企業の声が見当たらないケースが少なくありません。
問い合わせ促進には、具体的な数値や事例を示し、選ばれている理由を明確に伝えることが有効です。
これにより、サービスの信頼性を高め、問い合わせへの心理的なハードルを下げることができるはずです。
問い合わせを増やすために実践すべき6つの施策
ホームページからの問い合わせを増やすためには、複数の施策を組み合わせた総合的なアプローチが効果的です。
なぜなら、問い合わせの増加には「見込み客の集客」「情報提供の質」「問い合わせのしやすさ」など、さまざまな要素が関係しているからです。
ここでは、問い合わせを増やすための具体的な施策として、以下の6つを紹介します。
- 問い合わせにつながりやすいキーワードを狙う
- ホームページの導線を最適化して誘導する
- ユーザーの疑問を解消するコンテンツを充実させる
- 問い合わせフォームの使いやすさを向上させる
- チャットボットを活用して即時対応を実現する
- 分析ツールを活用する
それぞれの施策内容を確認していきましょう。
問い合わせにつながりやすいキーワードを狙う
問い合わせを増やすために必要な施策の一つは、検索意図の高いキーワードを適切に狙うことです。
ホームページへの訪問者を増やすためのSEO対策では、単に検索ボリュームの大きなキーワードを狙うだけでは不十分です。
特に「比較」「事例」「料金」といった、より具体的な情報を求めるキーワードを含む検索には、問い合わせにつながりやすい傾向があります。
検討フェーズ別の効果的なキーワードには、以下のようなものが挙げられます。
比較検討 | 「メリット」「比較」「違い」 |
導入検討 | 「事例」「料金」「費用」 |
課題解決 | 「対策」「改善」「方法」 |
自社のサービスに関連する検索キーワードを分析し、問い合わせにつながりやすい具体的なキーワードを見つけ出しましょう。
それらのキーワードに最適化したコンテンツを作成すれば、質の高い見込み客の獲得が可能になります。
ホームページの導線を最適化して誘導する
問い合わせを増やすための二つ目の施策は、ユーザーの行動に合わせた効果的な導線設計です。
ホームページを訪れたユーザーは、一度の訪問ですぐに問い合わせをするとは限りません。
多くの場合、複数のページを見比べながら、自社サービスへの理解を深めていきます。
そのため、ユーザーの閲覧意図に沿った自然な導線設計が必要となります。
効果的な導線設計では、ユーザーの情報収集パターンに沿った以下のような流れにすると良いでしょう。
- トップページでサービスの全体像を把握
- サービス詳細ページで具体的な機能を確認
- 導入事例で実際の活用イメージを理解
- 料金ページで費用感を確認
- 問い合わせフォームで詳細を相談
大切なのは、各ページからユーザーが次に必要とする情報へスムーズに誘導できる設計です。
特に、サービスへの理解が深まった段階で自然に問い合わせページへ誘導できる動線を意識しましょう。
ユーザーの疑問を解消するコンテンツを充実させる
問い合わせを増やすための三つ目の施策は、ユーザーが抱きやすい疑問に答えるコンテンツを充実させることです。
サービスを検討するユーザーは、さまざまな疑問や不安を抱えています。
疑問が解消されないまま放置されると、問い合わせに至る前に離脱してしまう可能性が高くなるでしょう。
特にBtoB製品では、社内での検討材料として十分な情報が必要とされます。
多くのユーザーが抱く具体的な疑問には、以下のようなものが挙げられます。
- 「導入にどのくらいの期間がかかる?」
- 「既存のシステムとの連携は可能?」
- 「どのくらいの工数が必要?」
- 「導入後のサポート体制は?」
- 「他社と比べて何が違う?」
これらの具体的な疑問に答えるコンテンツを用意すれば、ユーザーの不安要素を解消できます。
その結果、より具体的な相談をするための問い合わせにつながりやすくなるでしょう。
問い合わせフォームの使いやすさを向上させる
問い合わせを増やすための四つ目の施策は、問い合わせフォームの使いやすさを向上させることです。
せっかくユーザーが問い合わせを決意しても、フォームの使いづらさで離脱してしまうケースは少なくありません。
特に、入力項目が多すぎたり、入力規則が厳しすぎたりすると、ユーザーの離脱につながります。
実際のフォームでよく見られる問題点と改善案の例には、以下のようなものが挙げられます。
- 「会社名(フリガナ)」は任意項目に
- 「メールアドレス」の確認用入力は省略
- 「部署名」「役職名」は統合して任意に
- 「お問い合わせ内容」は文字数制限を緩和
必須項目は最小限に抑え、入力規則も柔軟にすれば、ユーザーの入力負担を減らせます。
簡単な問い合わせがしやすい環境を整えることで、問い合わせ数の増加が期待できるでしょう。
チャットボットを活用して即時対応を実現する
問い合わせを増やすための五つ目の施策は、チャットボットを活用した即時対応の実現です。
ユーザーが問い合わせを躊躇する理由の一つに「返信がいつ来るか分からない」という不安があります。
チャットボットを導入すれば、24時間365日の即時対応が可能になり、この不安を解消できるでしょう。
チャットボット導入による具体的なメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 夜間・休日でも問い合わせ受付が可能に
- 簡単な質問への即時回答でユーザー満足度向上
- 資料請求などの初期対応を自動化
- 営業担当者の工数を重要な商談に集中可能
- 問い合わせから商談までのスピード向上
チャットボットは単なる自動応答ツールではありません。
問い合わせ対応の効率化だけではなく、新規問い合わせの増加や商談までの時間短縮など、多面的な効果が期待できます。
分析ツールを活用する
問い合わせを増やすための六つ目の施策は、分析ツールを活用して改善点を特定することです。
これまで紹介した施策を実施しても、実施しただけで即効果が出ることはほとんどありません。
その効果を正確に把握し、継続的に改善していく必要があります。
分析ツールを活用すれば、ユーザーの行動パターンや問題点を具体的に把握しやすくなるでしょう。
分析ツールで確認すべき指標には、以下のようなものが挙げられます。
- 問い合わせページまでの主要な導線
- フォーム入力の離脱タイミング
- よく閲覧されるコンテンツの特徴
- 滞在時間が長いページの特徴
- 直帰率が高いページの特徴
分析データを基に、ユーザーがつまづきやすい箇所を特定し、改善を重ねることで、より効果的な問い合わせ獲得が可能になります。
PDCAサイクルを回しながら、継続的な改善を心がけましょう。
問い合わせ分析に役立つツール
問い合わせを効果的に増やすためには、適切な分析ツールを活用した継続的な改善が欠かせません。
ユーザーの行動データを正確に把握し、改善すべきポイントを特定できれば、より効果的な施策を実施できるからです。
問い合わせ分析に役立つツールとして、以下のようなものが挙げられます。
- アクセス解析ツール
- ヒートマップツール
- フォーム管理ツール
それぞれのツール内容を、詳しく説明します。
アクセス解析ツール
アクセス解析ツールとは、ウェブサイトやアプリへの訪問者の動きや行動を分析するためのツールです。
Webサイトを訪れるユーザーの行動を正確に把握できれば、問い合わせを阻害している要因を特定でき、効果的な改善施策の立案が可能になります。
アクセス解析ツールでは、以下のような指標を確認できます。
- 訪問者数と問い合わせ数の比率
- 問い合わせページまでの主要な導線
- サービス紹介から問い合わせまでの平均ステップ数
- 問い合わせ直前に閲覧された人気コンテンツ
- 問い合わせにつながりやすい流入元
これらの分析データを活用すれば、問い合わせ獲得のボトルネックを特定し、効果的な改善策を講じることができます。
定期的にデータを確認し、継続的な改善を進めていきましょう。
ヒートマップツール
SEOや広告で集客しても、Webサイトからの離脱率が高ければ効果は限定的です。
特にランディングページ(LP)の分析は、定量的に計測できるデータが少なく、CVR(コンバージョン率)低下の原因特定が困難でした。
ヒートマップツールは、この課題を解決する分析手法です。
ヒートマップツールとは、ウェブサイトやアプリケーションでのユーザーのクリック、スクロール、マウスの動きなどの行動を視覚的に表示するツールです。
ヒートマップを使うことで、どの部分が特に注目されているのか、どのエリアが無視されがちなのかを把握できます。
ヒートマップツールで分析できる主な行動データは、以下のとおりです。
- クリック位置と頻度
- スクロール深度
- マウスの移動軌跡
- ページ滞在時間
例えば、重要なボタンやリンクがユーザーに気づかれていない、あるいは複雑な導線になっているといった問題を、具体的なデータとして把握できます。
これにより、直感ではなく、データに基づいたUX(ユーザーエクスペリエンス)改善が可能となります。
ヒートマップツールを活用すれば、サイト改善の仮説立案から効果検証までを効率的に進められるでしょう。
フォーム管理ツール
問い合わせ獲得で、フォーム管理ツールは顧客とのコミュニケーションを最適化する重要な役割を果たします。
フォーム管理とは、Webサイトやアプリケーションのフォームに関する一連のプロセスを包括的に管理するための仕組みです。
効果的なフォーム管理ツールは、企業の問い合わせ対応を劇的に改善してくれるでしょう。
フォーム管理ツールの主な機能には、以下のようなものがあります。
- フォームの簡単な作成とカスタマイズ
- 効率的なデータ収集と保存
- リアルタイムでのデータ分析
- 自動応答と通知システム
- セキュリティと個人情報保護
フォーム管理ツールを導入すれば、データの一貫性確保や業務効率の向上、情報共有の迅速化が可能となります。
特にデータ入力のヒューマンエラーを減らし、正確な顧客情報の収集と活用につながります。
まとめ
ホームページからの問い合わせを増やすためには、単一の施策ではなく、複合的なアプローチが必要です。
キーワード戦略やユーザー導線の最適化、コンテンツの充実、そして分析ツールの活用が効果的です。
具体的には、アクセス解析やヒートマップ、フォーム管理ツールなどを効果的に活用すれば、ユーザーの行動を正確に把握し、継続的な改善が可能になるでしょう。
Webサイトの問い合わせ効率を向上させるためには、まず自社のサイトを徹底的に分析し、データに基づいた具体的な改善策を実行する必要があります。
PDCAサイクルを意識しながら、常に問い合わせ獲得のための戦略を磨き続けることで、効果的な集客と顧客コミュニケーションを実現できるでしょう。