EC事業は、スマートフォンとインターネットの普及により大きく成長を遂げてきました。さらに、LINEをはじめとしたSNSの活用はどんどん重要度を増しています。
そこで今回は、LINEを活用したECサービスやLINEを活用したECサービスをおこなうべき理由、LINEとECサイトを連携させるメリット・デメリットなどを解説します。

LINEを活用したECサービスとは?
LINEを活用した主なECサービスは以下の3つです。
- LINE公式アカウント
- LINEブランドカタログ(旧:LINEショッピング)
- LINE広告
それぞれ特徴が異なるため、詳しく解説します。
LINE公式アカウント
LINEのビジネス利用というと、LINE公式アカウントを思い浮かべる人も多くいるでしょう。
LINE公式アカウントとは、友だち登録してもらうことにより、ユーザーに対してメッセージ配信したりクーポンを配布したりしてプロモーションできる機能のこと。
メッセージ配信やクーポン配布だけではなく、新商品の告知やLINE友だち限定のイベントの実施、友だち限定のアンケート調査などもできます。
また、メッセージの開封率やクリック数、インプレッション数などの数値データを簡単に知ることができるため、プロモーションの方向性が合っているかどうか確かめられます。
LINEブランドカタログ(旧:LINEショッピング)
LINEブランドカタログ(旧:LINEショッピング)とは、掲載されているショップを経由して買い物をすることで、LINEポイントがもらえる仕組みのショッピングサイトです。
たとえば、ショップAで250円の商品を直接購入すると、ポイントはなにも付きませんが、LINEショッピングを経由させるだけで、LINEポイントが100ポイント付きます。1ポイントは1円相当として利用可能。
LINE Payで使ったり、LINEのスタンプや着せ替えを購入したりできます。さらにLINEギフトやLINE MUSIC、LINE STOREで使うことも可能です。
LINEブランドカタログ(旧:LINEショッピング)には、約1,600ショップ(2023年11月時点)が掲載されているため、さまざまな商品を購入できます。
LINE広告
LINE広告とは、LINEはもちろんのこと、トークリストやLINE NEWSなどの関連サービスやその他外部アプリでユーザーに配信できる広告のことです。
オンラインで手軽に申し込み可能で、予算に応じて少額からでも利用開始できます。
ユーザーの性別や年齢などに合わせて、精度の高いターゲティングが可能です。過去に購買に至ったユーザーに類似したオーディエンスを作成することもでき、効率的な広告配信が実現できます。
LINEを活用したECサービスをおこなうべき理由
LINEを活用したECサービスをおこなうべき3つの理由を紹介します。
- LINEは幅広いユーザーが利用しているから
- LINEはアクティブユーザーが多いから
- アプローチ方法が豊富だから
それぞれについて深堀します。
LINEは幅広いユーザーが利用しているから
LINEの調査によると、2025年6月時点で、LINEのユーザー数は9,900万人と報告されています。
さらに、他のSNSと比較すると、LINEのみがリーチできているユーザー層もいるのが特徴的。
性別で言うと男女半分くらいで、15~69歳を中心に、会社員や主婦、学生、自営業など、幅広いユーザーにアプローチできます。
LINEはアクティブユーザーが多いから
LINEは、幅広いユーザーに加えて、アクティブユーザーの多さも顕著です。
ほぼ毎日利用するユーザーは約80%に達しており、その分ビジネスチャンスが広がっていると言えます。(2024年1月時点)
※参照元:https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/91958
アプローチ方法が豊富だから
LINEを活用したマーケティングでは、アプローチ方法が豊富です。
LINE公式アカウントを利用してユーザーと密なコミュニケーションを図ったり、LINEブランドカタログ(旧:LINEショッピング)をきっかけにして自社のECサイトに誘導したりすることもできます。
自社ECサイトへのアクセス数を増やしたりコンバージョン率を上げるだけではなく、自社アプリのダウンロード数や動画の再生数を増やすこともできるでしょう。
▼下記のお役立ち資料では、LINE公式アカウントを運用中に確認すべき「活用項目」をチェックリスト形式で整理し、日々の運用で継続的に成果を上げるための実用的ガイドとしてご活用いただけます。ぜひご参考にしてください。

LINEとECサイトを連携させるメリット
次に、LINEとECサイトを連携させるメリットについて解説します。主なメリットは以下の3つ。
- メッセージを読んでもらいやすい
- メッセージ配信やクーポン配布から再購入までがスムーズ
- セグメント配信ができるため一人ひとりのユーザーにしっかり訴求できる
メッセージを読んでもらいやすい
まず、LINEを活用するとメッセージを読んでもらいやすいというメリットがあります。
ECサイトの広告というと、メルマガが利用されることもありますが、他のメールに紛れやすく、開封されずに削除されてしまうことも少なくありません。
対して、LINE公式アカウントからのメッセージ配信であれば、受信したことが目に入りやすく、読まれやすいと言えるでしょう。
また、過去のメッセージ配信も、容易に振り返ることもできるため、ユーザーにとっても利用しやすいコミュニケーション方法です。
メッセージ配信やクーポン配布から購入までがスムーズ
LINEとECサイトを連携させると、メッセージ配信やクーポン配布から購入まで、スムーズに移行できるようになります。
LINE公式アカウントに一度ログインすると、次回以降はログインする必要がなく、ほんの数回のタップで購入画面まで移動することが可能です。
購入までのアクションが多ければ、ユーザーが途中で離脱してしまう可能性が高まってしまいます。いかにスムーズに購入できるかは非常に重要です。
セグメント配信ができるため一人ひとりのユーザーにしっかり訴求できる
LINEではターゲットを絞ったセグメント配信ができます。ユーザーの性別や年代、過去の購入経歴や訪問経歴などを参考にして、アプローチ方法を変えることで、一人ひとりのユーザーにしっかり訴求可能です。
無理な営業や広報は、ユーザーにマイナスイメージを与えてしまうこともあります。効率かつ効果的なアプローチができるLINEは有効なマーケティングツールです。
LINEとECサイトを連携させるデメリット
続いて、LINEとECサイトを連携させるデメリットについて解説します。そのデメリットとは、手間がかかるというもの。
そもそもLINEとECサイトを連携させるために手間がかかるだけではなく、LINEブランドカタログ(旧:LINEショッピング)の場合、LINE以外のプラットフォームにて構築済みのECサイトを運営している必要があります。
ほかには、LINE公式アカウントの場合、まず友だちになってもらうことが大変です。そして、一度友だちになってもブロックされてしまうこともあるため、しっかりLINE公式アカウントの運用をしなければいけません。
LINE ECのまとめ
LINEは幅広いユーザーが毎日利用しているコミュニケーションアプリです。
そのため、LINEを活用したEC事業は積極的に検討してみるとよいでしょう。手間がかかるというデメリットがありますが、セグメント配信により一人ひとりに合わせたメッセージを読んでもらいやすく、購入訴求をおこなえます。
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