LINEチャットボットの作り方とは?メリットや活用事例などを紹介

LINEチャットボットは、LINE公式アカウントが利用できる機能のこと。スムーズに顧客対応ができ、顧客満足度の向上につながるため、多くの企業が導入しています。

今回は、LINEチャットボットの概要や作り方、メリット、活用事例などを紹介します。

LINEチャットボットの作り方に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

目次

LINEチャットボットとは?

LINEチャットボットとは、LINE機能のひとつであるチャットボットのこと。

チャットボットとは、「チャット(会話)」と「ボット(ロボット)」を組み合わせた言葉です。

LINEチャットボットは、LINE公式アカウントが利用できる機能で、多くの企業で導入されています。

LINEチャットボットの作り方

LINEチャットボットの作り方は以下の通り3つに分けられます。

  • LINEの応答メッセージを使う
  • AIの応答メッセージを使う
  • Messaging APIとpythonやJaveScriptなどを使う

それぞれについて詳しく解説します。

LINEの応答メッセージを使う

LINEチャットボットの作り方のひとつは、LINEの応答メッセージを使うというもの。

この場合、プログラミングの知識は必要なく、LINEの管理画面上で操作可能です。

事前に特定のキーワードを設定することで、ユーザーが該当キーワードについて質問した際にメッセージを自動返信する仕組みとなっています。

詳しい作り方は以下の通りです。

  1. LINEチャットボットを作りたいアカウントでログインする
  2. 管理画面で応答設定を行う
  3. あいさつメッセージなどを細かく設定する

まず、LINEチャットボットを作りたいLINE公式アカウントでログインします。

その後、管理画面で応答設定を行いましょう。この際、応答モードが「Bot」ではなく「チャット」になっていることを確認してください。

そして、詳細な設定をしていきましょう。たとえば、「あいさつメッセージ」の設定などが該当します。

あいさつメッセージとは、ユーザーが友だち追加したときに自動で送られるメッセージのことです。ユーザーが初めて受け取るメッセージです。

応答メッセージは、テキストだけではなく、画像や動画、クーポンなども配信することができ、柔軟に対応できます。魅力ある応答メッセージを作りましょう。

AIの応答メッセージを使う

AIの応答メッセージを使ってLINEチャットボットを作ることもできます。

こちらも、LINE画面上で作成可能となっており、プログラミングの知識は必要ありません。

特徴は、ユーザーから受信したメッセージ内容をAIが理解して、適切なメッセージを送り返すところ。

詳しい作り方は以下の通りです。

  1. LINEチャットボットを作りたいアカウントでログインする
  2. 「応答設定」から「AI応答メッセージ」をタップする
  3. テンプレートを活用しながら最適な応答メッセージを作る

まず、LINEチャットボットを作りたいLINE公式アカウントでログインします。

ログイン後、「設定」>「応答設定」>(詳細設定の)「スマートチャット(AI応答メッセージ+手動)」をタップします。

その後は、テンプレートを活用しつつ、応答メッセージを自由に設定していきます。なお、この際、「業種カテゴリー」から該当する業種を選択すると、業種別のよくある質問を確認できるため、参考にするとよいでしょう。

Messaging APIとpythonやJaveScriptなどを使う

3つ目のLINEチャットボットの作り方は、Messaging APIとpythonやJaveScriptなどを使うというもの。

LINE画面上では設定できず、プログラミングの知識が必要ですが、より高度なLINEチャットボットを作ることができるため、さらにユーザー満足度を上げられるでしょう。

主な流れは以下の通り。

  1. チャネルアクセストークンを準備する
  2. Webhook URLを設定する
  3. LINE公式アカウントを友だち追加する
  4. セキュリティを設定する(任意)
  5. Webhookの動作を確認する
  6. Webhookイベントを受信する
  7. プロフィールをカスタマイズする
  8. あいさつメッセージを設定する
  9. 応答メッセージを設定する

必要なものは「ボット用のMessaging APIチャネル」と「ボットをホストするサーバー」の2つです。

LINEチャットボットを導入するメリット

次に、LINEチャットボットを導入するメリットについて解説します。主なメリットは以下の3つ。

  • 問い合わせのハードルを下げる
  • ユーザー満足度を上げる
  • マーケティングに活用できる

それぞれについて深堀しましょう。

問い合わせのハードルを下げる

LINEチャットボットを導入していると、問い合わせのハードルを下げることができます。

たとえば「わざわざ電話するほどのことではないのだけれども…」というときも、LINEチャットボットなら気軽に問い合わせできるという人も少なくありません。

ユーザーは、LINEチャットボットなら相手は手動で返信する必要がないと理解していることも多いので、問い合わせの心理的なハードルを下げます。

ユーザー満足度を上げる

LINEチャットボットは、24時間365日応答できるため、ユーザーにとってみると都合のいいときにいつでも問い合わせることができます。そのため、疑問が出てきたらすぐに問い合わせて応答メッセージを受信でき、ユーザー満足度の向上が期待できます。

マーケティングに活用できる

LINEチャットボットでは、テキストだけではなく、画像や動画、クーポンなども配信できるため、マーケティングに活用可能です。

たとえば、ユーザーの位置情報を拾って、近くにある店舗のお得な情報を送信し、来店を促すこともできます。

ほかにも、既存顧客に再来店時の割引サービスやクーポン配布を提供し、リピートしてもらえるように促すこともできるでしょう。

ただし、こういったLINEチャットボットをユーザーに利用してもらうためには、LINE公式アカウントを適切に運用する必要があります。

▼下記の資料では、LINE公式アカウント運用のコツをわかりやすく解説しています。

  • LINE公式アカウントのブロックとは
  • LINE公式アカウントがブロックされる理由
  • ブロックされないための運用方法
  • LINE公式アカウントをブロックされないために

LINE公式アカウントを運用する際は、登録ユーザーからのブロックを極力減らすことが重要です。

本資料では、LINE公式アカウントがブロックされてしまう理由や、ブロックされない方法、運用の仕方を詳しく解説しています。ぜひ無料でダウンロードしていただき、貴社のLINE公式アカウントの運用にお役立てください。

LINEチャットボットの活用事例

続いて、LINEチャットボットの活用事例を紹介します。代表的な成功事例は以下の3つ。

  • ヤマト運輸
  • 厚生労働省
  • LIFULL HOME’S

それぞれについて解説します。

ヤマト運輸

ヤマト運輸は、大手運輸業の会社。

ヤマト運輸では、LINE公式アカウントの友だちになったユーザーに対して配達状況の確認ができるようにしました。

たとえば、問い合わせボタンから「いつ届く?」をタップすると、予定配達日時を確認できます。

さらに、クロネコIDと連携することで、受け取り日時の変更やお届け予定通知を受け取ることもできるようになっています。

つまり、ヤマト運輸は、LINEチャットボットを導入することで、顧客満足度を上げて、再配達のコストを下げることに成功しました。

厚生労働省

厚生労働省は、LINEチャットボットを活用して新型コロナウイルスの発生状況や予防法などの情報を提供しています。

新型コロナウイルスに関する情報を知りたいユーザーに対して、24時間いつでも情報を提供できるようになりました。

さらに、LINEヘルスケアとも連携させることで、国民が医師へ気軽に相談しやすい環境も整えました。

こういった取り組みによって、新型コロナウイルス感染症について詳しい情報を知りたい国民のニーズに応えたことになります。

LIFULL HOME’S

LIFULL HOME’Sは、大手の不動産・住宅情報サービス会社です。

ハウジングアドバイザーが家探しや家づくりの相談に対応する「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」というサービスがあったのですが、ひとつひとつの相談に手動で対応していたため、大きな負担やコストがかかっていました。

そこで、LINEチャットボットを導入したところ、大幅に負担とコストを軽減させることに成功。

ユーザーがあらかじめ回答フォームに情報を入力することで、ある程度の状況把握ができた状態で有人対応に移れるため、効率よく顧客対応できるようになりました。

ユーザーにとってみてもスムーズに相談内容の回答を得られるため、満足度の向上にもつながっています。

LINEチャットボットの作り方のまとめ

このようにLINEチャットボットは少ないコストで、顧客満足度を上げられる有益なツールです。

日本にて老若男女問わず多くの人が利用しているLINEにはビジネスチャンスが広がっています。

▼下記からは、LINEを活用したデジタルマーケティング戦略WEBチャット・LINE WORKSに対応した、シナリオ設計力で、LTV向上とコスト削減に貢献する「hachidori」の概要資料をダウンロードできます。

  • 自動応答(Q&A)、自動処理(スコアリング、データベース更新)で効率化したい
  • LINEを活用した自動チャット型接客の実現したい
  • 社外からの問い合わせの効率化したい
  • 新規顧客獲得の漏れを防ぎたい

上記のような課題がある方は、ぜひ参考資料としてご活用ください。

目次
閉じる