「LINE公式アカウントを運用しているが、思うような成果が出ない」
「一斉配信のブロック率が高く、効果が頭打ちになっている」
多くの企業担当者様がこうした悩みを抱えています。実は、LINE活用がうまくいくかどうかの決定的な違いは、標準機能だけでなく「LINE API」を効果的に活用しているかどうかにあります。
APIと聞くと「難しそう…」「開発なんてエンジニアの領域だ」と思われるかもしれません。しかし、重要なのは技術的な仕組みを覚えることではなく「その機能を使って、自社のビジネスをどう楽にするか」です。
この記事では、ビジネスで即戦力となるLINE APIの「基礎知識」から「4つの主要機能」、そして開発コストを抑えて最短で導入するための「正解」を解説します。

そもそもLINE APIとは?
LINE APIの活用法を学ぶ前に、まずは「API」という言葉の意味を簡単に理解しておきましょう。
API(Application Programming Interface)とは?
APIとは、簡単に言えば「ソフトウェア同士をつなぐ窓口(パイプ役)」のことです。
APIとは、「Application Programming Interface(アプリケーションプログラミングインターフェース)」の略称で、異なるソフトウェア同士でデータや機能をやり取りするための橋渡し役となる仕組みです。
レストランで例えるなら、客(ユーザー)と厨房(システム)をつなぐ「ウェイター」のような存在です。客が直接厨房に入って料理を作るのではなく、ウェイター(API)に注文を伝えることで、厨房から料理(データや機能)を受け取ることができます。

つまり「LINE API」とは、LINEというアプリと、自社のシステムやWebサイトをつなぐための窓口です。
標準機能(管理画面)と、API活用の決定的な違い
標準のLINE公式アカウント管理画面(LINE Official Account Manager)と、APIを活用した運用の最大の違いは、「より高度で柔軟なOne to One(一人ひとりに合わせた)コミュニケーション」ができるかどうかです。
標準機能(管理画面)
- 「30代男性」のような「みなし属性」による大まかなセグメント配信。
- キーワードに対する単純な自動応答など、あらかじめ用意された機能の範囲内での運用。
LINE API活用
- 外部システムと連携し、「昨日商品Aを買った人」のような正確な購買データに基づいた配信。
- ユーザー専属コンシェルジュのように、ユーザーの選択に合わせてシナリオが分岐する「きめ細かな個別の接客」。
APIを活用することで、予約の自動化、会員登録の簡略化、そして問い合わせ対応の無人化など、LINEを単なる「告知ツール」から「業務システム」へと進化させることができます。
ビジネスで使える!LINE APIの主要4機能
LINE APIには多くの種類がありますが、現在のビジネスシーンで特に成果に繋がりやすいのは以下の4つです。
- Messaging API(メッセージングAPI)
- LINEログイン
- LINE Front-end Framework (LIFF / リフ)
- LINEミニアプリ
1.Messaging API(メッセージングAPI)

自動接客のエンジン
LINE公式アカウント運用の核となる機能です。
ユーザーからのメッセージに対してAIやルールベースで自動返信したり、ユーザーの個別の属性に合わせて配信内容を変えたりすることができます。いわゆる「チャットボット」を作るための必須機能です。
通常のテキストだけでなく、画像やボタンを組み合わせた「Flex Message(フレックスメッセージ)」など、自由度の高いレイアウトで訴求力を高めることも可能です。
2.LINEログイン

顧客データ連携のカギ
自社の会員サイトやECサイトに、LINEのアカウント情報を使ってログインさせる機能です。
ユーザーは面倒なID・パスワード入力から解放されます。企業側は「このLINEユーザーは、以前商品を購入した山田さんだ」と特定(ID連携)できるようになります。これにより、購入履歴に基づいた正確なメッセージ配信が可能になります。
3.LINE Front-end Framework (LIFF / リフ)

LINEの中でWebページを開く技術
トーク画面のメニューやリンクをタップした時に、シュッと画面が立ち上がり、Webページを表示する機能です。
外部ブラウザ(SafariやChrome)へ移動する画面遷移のストレスがないため、離脱を防ぎながら「アンケート回答」や「会員証表示」を行うことができます。ユーザーごとにカスタマイズされた体験を提供しやすいため、入力完了率(CV率)を高めるのに効果的です。
LINE Front-end Framework (LIFF)
4.LINEミニアプリ

ダウンロード不要のアプリ
LIFFの技術をベースにしつつ、LINEのホーム画面などにアイコンを常駐できる、「インストールのいらないアプリ」のようなサービスです。
ユーザーはGoogle PlayやApp Storeからアプリをダウンロードする必要がなく、LINE内で完結します。飲食店での「モバイルオーダー」や、美容室の「デジタル会員証・予約」などで広く普及しています。
【重要】「LIFF」と「LINEミニアプリ」の違いは?
よく混同される両者ですが、役割に明確な違いがあります。
| 機能名 | 特徴・役割 | 主な利用シーン |
| LIFF | WebページをLINE内で表示する仕組み・技術そのもの。トーク画面からの遷移がメイン。 | アンケートフォーム、ID連携画面、簡易的な会員証表示など |
| LINEミニアプリ | LIFF技術を応用し、サービスとしてパッケージ化したもの。ホーム画面にアイコン設置が可能。 | モバイルオーダー、順番待ち受付、デジタル会員証アプリなど |
LIFFやLINEミニアプリの特徴として、HTML・CSS・JavaScriptといったウェブの標準技術を使用することができます。これらの技術は開発者にとって馴染深く、従来のウェブ技術を応用することができ、新たなプログラミング言語を習得する必要がありません。
また、LINEヤフー社より「LINEミニアプリ」と「LIFFアプリ」の開発コンソールの統合が発表されるなど、今後は両者の垣根が低くなり、より統合的な開発環境へと進化していく見込みです。(2025年時点)
【業種別】LINE API活用モデルと導入メリット
LINEとLINE APIのサービスを組み合わせると、具体的にどのような課題解決ができるのでしょうか。多くの企業で導入されている代表的な3つの活用モデルをご紹介します。
モデル1:クリニック(予約忘れ・友だち獲得の課題解決)
- 【よくある課題】 日常的に利用されるメールやSMSと比べて通知を見落とされやすい。また、予約完了やリマインドなどの重要な通知を、友だち追加していないユーザーにも確実に届けたい。
- 【API活用による解決策】 LINE通知メッセージ機能を活用し、企業が保有する顧客の電話番号を基にLINEユーザーと照合。友だち追加の有無にかかわらず、ユーザーにとって必要性の高い通知(診療予約完了、予約リマインドなど)をLINEで自動配信します。
- 【期待できる効果】 日常的に利用されるLINEで通知を送信することで、メールやSMSよりも高い開封率を実現し、予約忘れを防ぎます。 実際にオンラインクリニックの事例では、通知メッセージをきっかけに最大25%ものユーザーが友だち追加を実施。これにより、毎月継続して5,000件の友だちを獲得するなど、継続的なコミュニケーションへとつなげる大きなメリットが生まれています。

モデル2:ライブ配信プラットフォーム(情報提供の質と効率の向上)
- 【よくある課題】 ユーザー全員に同じ情報やメニューを表示しているため、ユーザーの属性(契約種別、レベル、課金額など)やニーズに合わない情報が届き、問い合わせが増加したり、サービス活用が進まなかったりする。
- 【API活用による解決策】 ID連携機能とリッチメニューのセグメント表示機能を組み合わせます。 ID連携によりLINEの友だちと自社の顧客データを紐づけ、ユーザーの属性に応じて表示されるリッチメニューの内容を動的に変更します。 ID未入力ユーザー:「本人確認をする」など連携を促すメニューを表示 レベル別ユーザー:「セミナー案内」「ライバー特典」など、それぞれのステータスに合わせたメニューを表示
- 【期待できる効果】 ユーザーごとに最適な情報や導線を提供することで、ライバーからの「自分に必要な情報が見つからない」といった問い合わせ対応が効率化されます。また、適切なメニューへの誘導により、サービス活用の促進と情報提供の質の向上に成功しています。

食品ECサイト(既存顧客のLTV最大化)
- 【よくある課題】 定期購入者と一般会員が混在しているアカウントで、すべての方に同じメニューやメッセージを送っているため、アップセルやクロスセルの機会を逃している。
- 【API活用による解決策】 ID連携とリッチメニューのセグメント表示機能を活用し、顧客データを基にユーザーを「一般会員(非定期)」と「定期会員」に自動判別してメニューを出し分けます。 一般会員:ID連携を促すメニューや初回限定クーポンを表示 定期会員:スムーズな追加購入や定期便の管理、関連商品への購入導線につながるメニューを表示
- 【期待できる効果】 顧客の購買ステージに合わせた最適な導線を設計することで、一般会員にはリピート購入や定期購入へのアップセルを、定期会員には関連商品の購入を促すクロスセルを実現。結果として、LTV(顧客生涯価値)の最大化に向けた戦略的な運用が可能になります。

LINE API活用の始め方:失敗しない3つのステップ

「API活用を始めたい」と思ったとき、いきなり開発者画面を開くのは失敗のもとです。 ビジネスで成果を出すための、正しい導入手順は以下の3ステップです。
ステップ1:解決したい「課題」を特定する
まずは「何のためにAPIを使うか」を明確にします。「電話対応を減らしたい」「会員登録を増やしたい」など、解決したいビジネス課題を書き出しましょう。ここが曖昧だと、高機能なツールを入れても使いこなせません。
ステップ2:自社に合う「導入ルート」を選ぶ
ここが最大の分かれ道です。自社でエンジニアを抱えて「①自社開発」をするか、既存の「②API連携ツール」を導入するかを決定します。 ※判断基準については、次の章で詳しく比較解説します。
ステップ3:アカウント連携とシナリオ設計
ルートが決まったら、自社のLINE公式アカウントとシステム(またはツール)を連携させます。その後、「どんなメッセージを送るか」「どんなメニューを表示するか」という設計を行い、運用をスタートさせます。
導入の分かれ道「自社開発」か「ツール導入」か

ステップ2で触れた導入ルートについて、企業の9割以上にとっての正解はツール導入(ルートB)です。その理由をコストと、リスクの観点から解説します。
ルートA:自社開発(スクラッチ開発)
エンジニアを採用、またはシステム会社に依頼して、ゼロからプログラムを組む方法です。
- メリット: 自社の特殊な基幹システムなどと、完全に自由な連携ができる。
- デメリット(リスク):
- 高額な開発コスト: セキュリティを担保したシステムを構築する場合、初期開発だけで数百万円〜数千万円規模になることが一般的です。
- 終わらない保守: LINEの仕様変更のたびにメンテナンスが必要になり、ランニングコストが膨らみ続けます。
ルートB:API連携可能なツール(hachidoriなど)の導入
LINE APIと連携可能な既存の「LINEマーケティングツール」を導入する方法です。
- メリット:
- 圧倒的なコスト削減: ゼロから開発する必要がないため、初期費用を数万円〜数十万円程度に抑えられます。ルートAと比較して1/10以下のコストで済むことも珍しくありません。
- ノーコード導入: プログラムは不要。専用の管理画面から自由度が高くシナリオの作成が可能で、マーケティング担当者だけで運用が完結します。
- 安心運用: LINEの仕様変更対応やサーバー保守はツールベンダーにお任せできます。
- デメリット: ツールごとの機能制限内で運用する必要があります。ただし、主要な機能はほぼ網羅されています。
LINE API活用を成功させるパートナー【hachidori】

「LINE APIを使って成果を出したいが、どのツールを使えばいいかわからない」 「社内に詳しい担当者がおらず、運用の不安がある」
そうお考えのご担当者様には、株式会社エフ・コードが提供する『hachidori』がおすすめです。 hachidoriは、単なるチャットボット作成ツールではありません。「データ連携」に強みを持つ、成果直結型のマーケティングプラットフォームです。
豊富な実績: 大手企業から自治体まで、API活用による業務効率化・売上アップの支援実績が多数。
データ連携: LINEのUIDと顧客管理システムのIDを突合し、相互にデータ連携することが可能です。これにより、取得した会話データと会員情報を融合したきめ細やかなユーザー体験を提供が可能になります。「誰が」「いつ」「何をしたか」というデータを活用し、高度なOne to Oneマーケティングを実現します。
成果直結の機能: 柔軟なシナリオ配信、セグメント配信、分析機能など、LINEマーケティングに必要な機能を網羅。
専任サポート: 「ツールの使い方がわからない」だけでなく、「どういう施策を打てばいいか」まで、専任担当が伴走支援。
まずは「やりたいこと」をご相談ください
LINE APIを活用すれば、ビジネスの景色は大きく変わります。しかし、最初の一歩を踏み出すには、専門的な知見が必要です。
「自社の課題はLINEで解決できる?」 「他社ではどんな施策がうまくいっている?」 「費用対効果はどれくらい?」
まずは情報収集からで構いません。hachidoriのサービス資料をダウンロードして、貴社のビジネスにおけるLINE活用の可能性をご確認ください。
▼株式会社エフ・コードでは、「hachidori」を提供しています。
hachidoriは、配信設定やタグ設計はもちろん、施策の提案・改善まで専任担当がサポートする
“成果直結型のLINEマーケティング支援ツール”です。
まずは機能や活用事例についてまとめた、サービス資料をダウンロードしてみてください。



