LINEは日本で最も利用されているコミュニケーションアプリですが、実は事業者にとっても魅力的なサービスです。LINEが提供するAPIを使えば、LINEの機能や情報を自社のアプリやウェブサイトで活用できるようになります。
例えば、LINEログインやチャットボット、LINE Payなど、さまざまな機能があり、これらの機能を使えば、ユーザーとのコミュニケーションやエンゲージメントを高めたり、ビジネスの効率化や収益化を図ったりすることが可能です。
そこで今回は、LINE APIの基礎知識やLINE APIでできること、使い方や実際の活用事例10選を解説します。これからLINEを自社事業に活用しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
LINE APIとは?事業に活用するメリットも解説
LINE APIとは、LINEというアプリケーションと他のアプリケーションを連携させるための仕組みです。LINE APIを使えば、LINEの情報や機能を自社のアプリケーションで利用できます。
LINE APIには、チャットボットの開発、LINEログイン機能、IoT開発、音声アシスタントの開発、LINE決済機能、ソーシャルボタン・通知機能など、さまざまな種類があります。
LINE APIを事業に活用するメリット
LINE APIを事業に活用するメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- LINEの利用者数が多いため、幅広いユーザーにアプローチできる
- LINEの認証や決済などを利用することで、ユーザーの利便性や信頼性を高めることができる
- LINEのチャットボットや音声アシスタントなどを使って、ユーザーとのコミュニケーションやエンゲージメントを強化できる
- LINEのデータや機能を自社のサービスに組み込むことで、付加価値や差別化を図ることができる
LINE APIの種類とできることの概要
LINE APIの種類には、以下の8つがあります。
- LINE Messaging API
- LINEログイン
- LINE Front-end Framework (LIFF)
- LINEミニアプリ
- LINE Things
- LINE Pay
- LINE Notify
- ブロックチェーンサービス
以下では、それぞれの概要を紹介します。
1.LINE Messaging APIでできること
Messaging APIは、LINE公式アカウントとユーザーとのやりとりをカスタマイズできるAPIです。チャットボットやリッチメニュー、ビーコンなどの機能を利用できます。
2.LINEログインでできること
LINEログインは、LINEのアカウント情報を使って、他のアプリケーションやWebサービスにログインできる機能です。ユーザーの利便性やエンゲージメントを高めることができます。
3.LINE Front-end Framework (LIFF)でできること
LINE Front-end Framework (LIFF)は、LINEのトーク画面やタイムラインなどに埋め込まれたWebアプリケーションを作成できるフレームワークです。LINEの機能やデータをWebアプリケーションで利用できます。
4.LINEミニアプリでできること
LINEミニアプリは、LINEアプリ内で動作する軽量なアプリケーションです。LIFFをベースにしており、ユーザーに対して簡単にアクセスできるようになっています。
5.LINE Thingsでできること
LINE Thingsは、LINEとBluetooth Low Energy (BLE)対応のデバイスを連携させるプラットフォームです。スマートフォンやスマートスピーカーなどのデバイスとLINE公式アカウントを通じてやりとりできます。
6.LINE Payでできること
LINE Payは、LINEのユーザーがオンラインやオフラインで決済できるサービスです。LINE Pay APIを利用することで、自社のサービスにLINE Payの機能を組み込むことができます。
7.LINE Notifyでできること
LINE Notifyは、LINEの通知機能を利用できるサービスです。LINE Notify APIを利用することで、自社のサービスからLINEに通知メッセージを送信できます。
8.ブロックチェーンサービスでできること
ブロックチェーンサービスは、LINEが提供するブロックチェーンプラットフォームです。ブロックチェーン技術を活用した分散型アプリケーションやトークンエコノミーを実現できます。
LINE APIの使い方
上記のように、LINE APIとは、LINEが提供するさまざまな機能やサービスを開発者が利用できるようにするためのインターフェースです。LINE APIには、チャットボットやLINEログイン、LINE Payなどの種類があります。
LINE APIの使い方は、以下のような手順となります。
1.LINE Developersコンソールにログインする
LINE Developersコンソールは、LINE APIを管理するためのWebサイトです。
※LINE Developersコンソールのログインページはこちらから
2.プロバイダーを作成する
プロバイダーは、サービスやアプリを提供する組織のことです。
3.チャネルを作成する
チャネルは、LINEプラットフォームの機能とサービスやアプリを連携するための通信路です。
4.チャネルの設定を行う
チャネルの種類に応じて、必要な情報や機能を設定します。
5.チャネルの情報を利用して開発を行う
チャネルの情報には、アクセストークンやWebhook URLなどが含まれます。これらの情報を使って、LINE APIの機能を呼び出したり、LINEプラットフォームからのイベントを受け取ったりできます。
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LINE APIの活用事例10選を解説
次に、実際にLINE APIの機能を活用した事例について解説します。
ここで紹介する機能は、以下の通りです。
- 予約機能
- デジタル会員証
- チャットボット
- ロイヤリティプログラム
- クーポン配布
- ゲーム連携
- スマートホーム
- 電子決済
- イベント通知
- ポイント交換
それぞれ解説します。
1.予約機能
LINEのトーク画面やタイムラインに埋め込まれたWebアプリケーション(LIFF)を使って、ユーザーが簡単に予約やキャンセルができるようにする機能です。
例えば、美容院やレストランなどの予約サイトをLINE公式アカウント上で提供することで、ユーザーの利便性やエンゲージメントを高めることができます。
2.デジタル会員証
LINEのアカウント情報を使って、自社の会員サービスにログインできるようにする機能です。
例えば、ポイントカードやクレジットカードなどのデジタル会員証をLINE上で発行し、店頭やオンラインで利用できるようにすることで、ユーザーの忠誠度や売上を向上させることができます。
3.チャットボット
LINEのメッセージ機能を使って、ユーザーと自動的に対話できるようにする機能です。
例えば、商品の検索や注文、問い合わせなどのサービスをチャットボットで提供することで、ユーザーのニーズに応えることができます。
4.ロイヤリティプログラム
LINEの友だちやグループとの関係性を利用して、ユーザーに特典やインセンティブを提供する機能です。
例えば、友だちを誘ってサービスに登録したり、グループで一緒に購入したりすることで、ポイントやクーポンなどの報酬を得られるようにすることで、ユーザーの口コミや拡散を促進することができます。
5.クーポン配布
LINEのメッセージや通知機能を使って、ユーザーにクーポンを配布する機能です。
例えば、キャンペーンやアンケートなどの条件を満たしたユーザーに、LINE PayやLINEミニアプリで利用できるクーポンを送ることで、ユーザーの購買意欲やリピート率を高めることができます。
6.ゲーム連携
LINEのアカウントや友だちとの関係性を利用して、ゲームの体験を向上させる機能です。
例えば、LINEログインでゲームにログインしたり、LINEの友だちとゲーム内でコミュニケーションしたり、LINEの通知でゲームの情報を受け取ったりすることで、ユーザーのゲームへの没入感や継続率を高めることができます。
7.スマートホーム
LINEのメッセージや音声アシスタント(CLOVA)を使って、自宅の家電や照明などを操作できるようにする機能です。
例えば、LINE ThingsやLINEミニアプリを使って、スマートフォンやスマートスピーカーから自宅の空調や防犯などをコントロールすることで、ユーザーの快適さや安心感を高めることができます。
8.電子決済
LINEのQRコード決済サービス(LINE Pay)を使って、オンラインやオフラインで支払いができるようにする機能です。
例えば、LINE Pay APIを使って、自社のサービスにLINE Payの決済機能を組み込むことで、ユーザーの利便性や信頼性を高めることができます。
9.イベント通知
LINEのメッセージや通知機能を使って、ユーザーにイベントの情報やリマインダーを送る機能です。
例えば、LINE NotifyやLINEミニアプリを使って、自社のサービスからLINEにイベントの案内や参加確認などのメッセージを送ることで、ユーザーの参加率や満足度を高めることができます。
10.ポイント交換
LINEのブロックチェーンサービス(LINE Blockchain)を使って、ユーザーにポイントや仮想通貨を提供する機能です。
例えば、LINE Blockchain PlatformやLINE Bitmax Walletを使って、自社のサービスで獲得したポイントや仮想通貨をLINE上で管理や交換ができるようにすることで、ユーザーのエンゲージメントやロイヤリティを高めることができます。
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LINE APIのまとめ
このように、LINE APIは、LINEと他のアプリケーションを連携させるための仕組みです。LINE APIを使うと、チャットボットやLINEログイン、LINE Payなどの機能を活用可能です。
また、LINE APIにはさまざまな種類があるため、目的に応じて選択でき、貴社の事業にも活かすことができるでしょう。
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