Marketing Glossary DX・マーケティング用語集
CPA(シーピーエー)
Cost Per Acquisition(CPA)とは、1件の成果(コンバージョン)を獲得するためにかかった広告費用を示す指標です。「顧客獲得単価」や「成果単価」とも呼ばれ、広告の費用対効果を測る上で極めて重要なKPI(重要業績評価指標)となります。CPAは「広告費用 ÷ コンバージョン数」の計算式で算出されます。
ここで言う「コンバージョン」とは、広告を通じて達成したい最終的な成果のことで、商品購入、会員登録、資料請求、問い合わせなどが該当します。例えば、10万円の広告費をかけて20件の商品購入があった場合、CPAは「10万円 ÷ 20件 = 5,000円」となります。このCPAが低いほど、より効率的に顧客を獲得できていることを意味します。
CPAは、複数の広告キャンペーンの成果を比較したり、広告予算の配分を最適化したりする際の客観的な判断基準となります。例えば、広告AのCPAが3,000円、広告Bが6,000円であれば、広告Aの方が費用対効果が高いと評価し、予算を集中させるなどの戦略的な意思決定が可能です。
また、事業の利益を確保するためにもCPAの管理は不可欠です。CPAが顧客一人から得られる利益(LTV:顧客生涯価値)を上回ってしまうと、広告を出せば出すほど赤字になるため、ビジネスモデルに応じた目標CPAを設定し、それを下回るように広告運用を改善していくことが求められます。