Marketing Glossary DX・マーケティング用語集

クラウド（クラウドコンピューティング）とは、ソフトウェアやデータストレージ、サーバーなどのITリソースを、インターネット経由でサービスとして利用する形態のことです。マーケティング分野では、MAやCRMといったツールを利用するための基盤技術を指します。自社でサーバー等を持たずに済むため、低コストかつ迅速に高度なマーケティング活動を開始できます。

かつては、自社内にサーバーを設置し、ソフトウェアをインストールして運用する「オンプレミス」が主流でした。しかし、この方法では高額な初期投資や専門知識を持つ人材による保守・管理が必要でした。クラウドの登場により、企業はこれらの負担なく、必要な時に必要な分だけITリソースを利用できるようになりました。

特にマーケティング分野では「SaaS（Software as a Service）」と呼ばれるクラウドサービスの形態が広く普及しています。MA（マーケティングオートメーション）やCRM（顧客関係管理）、SFA（営業支援システム）、アクセス解析ツールなどが代表例です。

これらのクラウド型ツールを活用することで、膨大な顧客データや行動データを一元的に管理・分析し、個々の顧客に合わせた最適なアプローチを行う「データドリブンマーケティング」を実現できます。また、場所を選ばずにチームでデータ共有や共同作業ができるため、業務効率の向上にも繋がります。クラウドは、現代マーケティングを支える不可欠なインフラと言えるでしょう。