Marketing Glossary DX・マーケティング用語集
個人情報保護法
個人情報保護法(正式名称:個人情報の保護に関する法律)とは、個人情報を取り扱う事業者などが遵守すべきルールを定めた法律です。個人の権利と利益を保護することを目的とし、個人情報の適正な取り扱いを促します。事業規模にかかわらず、個人情報を取り扱うすべての事業者が対象となります。
この法律で定められる「個人情報」とは、氏名、生年月日、住所、顔写真など、特定の個人を識別できる情報を指します。また、それ単体では特定できなくても、他の情報と容易に照合することで個人を特定できる情報や、マイナンバー、運転免許証番号のような「個人識別符号」も含まれます。
事業者は、個人情報を取得する際に利用目的を特定して本人に通知または公表し、その目的の範囲内で利用しなければなりません。また、本人の同意なしに個人データを第三者に提供することは原則として禁止されています。さらに、保有する個人データの漏えいや紛失を防ぐため、組織的・技術的な「安全管理措置」を講じる義務があります。
この法律は、社会情勢やテクノロジーの進化に対応するため数年ごとに改正が行われており、近年では個人の権利がより強化される傾向にあります。違反した事業者には、個人情報保護委員会による勧告や命令、さらには罰則が科される可能性があるため、正しく理解し遵守することが極めて重要です。