Marketing Glossary DX・マーケティング用語集

SQL(エスキューエル)

SQLとは「Structured Query Language」の略で、データベースに蓄積されたデータを操作するための国際標準言語です。データの検索や抽出、追加、更新、削除などを行うことができ、特に大量のデータの中から必要な情報を効率的に取り出す際に力を発揮します。マーケティング分野では、顧客データ分析に不可欠なスキルとして重要性が高まっています。

データベースには、顧客情報や購買履歴、Webサイトのアクセスログといった膨大なデータが保管されています。SQLを使うことで、マーケターはこれらのデータに対し「問い合わせ(クエリ)」を投げかけることができます。例えば、「直近1ヶ月以内に商品を購入し、かつメルマガを開封したユーザーリスト」や「特定のキャンペーン経由で会員登録したユーザーの平均購入単価」といった複雑な条件でのデータ抽出や集計が可能です。

MAやCRMといったツールでもある程度の分析は可能ですが、SQLを習得することで、ツールの標準機能では対応できない、より自由で深い分析が行えるようになります。エンジニアに依頼せずともマーケター自身が直接データにアクセスできるため、仮説検証や施策の効果測定をスピーディーに行い、PDCAサイクルを高速化できるという大きなメリットがあります。

SQLはプログラミング言語の一種ですが、比較的シンプルな構文で記述できるため、非エンジニアでも学習しやすいと言われています。データに基づいた意思決定が求められる現代において、マーケターにとって強力な武器となるスキルです。